DMM.makeがストラタシスのJ750を利用した透明・フルカラー部品造形サービスを開始
DMMグループの提供する3Dプリント受託サービス「DMM.make」にフルカラーアクリル造形サービスが追加された。フルカラーアクリル材料を用いた造形に関しては、2023年2月28日まで、初回造形費用50%OFFキャンペーンを実施している。
>>DMM.make 3D PRINT「色の再現度、まるで完成品。」
目次
活発に対応材料を増やすオンライン型サービスビューロ、DMM.make
DMMグループは、総合サービスサイト「DMM.com」の運営を始めとして、様々なサービスの提供を行っている。
早くからアディティブマニュファクチャリング(AM)関連事業にも取り組み、多くのノウハウを蓄積してきた。この蓄積を活用した3Dプリント受託サービスが「DMM.make」だ。
国内最大手の3Dプリント受託サービスであるDMM.makeは、その規模を拡大し続けている。あらゆる顧客のニーズに対応するため、通常の3Dプリント試作に加え、「表面処理」や「大型造形」などにもサービスを拡張してきた。
DMM.makeでは、次なる拡張として、「フルカラーアクリル造形」を打ち出した。
人気の透明部品やフルカラー部品をストラタシスのJ750で造形
DMM.makeでは、本フルカラー造形の特徴として、「多彩で精緻な色表現」、「業界最安値の価格設定」、「自動見積もり、スピード納品」を挙げている。
本サービスで活用されているStratasys社製「J750」は医療用モデルの造形などにも用いられるアクリル材料を造形できるフルカラー対応のハイエンド産業用3Dプリンターだ。外観だけでなく、感触や硬さまで人体に似せることができる3Dプリンターで、塗装や研磨、組立などの後処理までを1台でこなすことができる。もちろん個人で所有できるグレードのプリンターではない。プロダクトデザイナーを何人も擁する本格的な工業デザイン事務所や試作会社が導入している産業グレードの生産設備といえるだろう。
ストラタシスのJ750について詳しくは、以下リンクを参照していただきたい。
>>ストラタシスの独自素材×高性能3Dプリンターでいままでにないリアルな眼球モデルの製作に成功
>>病院でのオンデマンド3Dプリントを可能にする 医療連携システム
造形時の相談も。法人の細かいニーズにも見積時に対応
DMM.makeは、通販サイトのように、自分がセルフサービスで造形を注文できる非常に手軽なオンライン通販型のサービスビューロだ。相談したい内容がなければ10分もかからずに依頼が可能だ。だがサイトから相談することで、設計に3DCADを利用したことがあっても、3Dプリンターを利用したことがない利用者が、初めての3D試作であっても、造形者に相談することで、不安を解消してから発注できる。
例えば、用途に合わせた材料の提案、3Dデータ自体の製作や修正、素早い見積もり、短納期での製作なども請け負っている。他の受託造形サービスでは、3Dデータを入力して、見積もりを取るところから始まる場合が多いが、3Dデータ製作さえやったことがない、という顧客に対しても門戸を開いている。
幅広い顧客層を相手にすることで、ブランディングとニーズの収集を進めているようだ。また、Discord上にコミュニティが開設されている。すぐ利用するわけではないが、雰囲気を知っておきたい人やほかの人の相談内容を見ながらノウハウを蓄積したい人などは目を通しておくとよいかもしれない。
>>DMMのオンライン無料コミュニティ「みんなの3Dラボ」開設!
初回キャンペーン
DMM.makeでは、今回サービスが始まった「フルカラーアクリル素材」による造形に関して、初回費用50%OFFキャンペーンを実施している。
対象は、2023年2月28日までに成約した法人に限られるが、3Dプリントによる試作・造形を検討している方にとっては、良い機会となるのではないだろうか。何にせよ、3Dプリンタに詳しくない初心者には嬉しいサービスだ。
DMM.makeのような受託AMサービスは益々広がりをみせ、身近なものになりつつある。何かを作ろうとしたとき、AMという選択肢が存在することが広く周知されてきた。
関連記事
>>DMM.comに自動後加工機導入し、サポートを開始-3D Printing Corporation
>>DMM.makeより「3Dプリント大型造形サービス」提供開始
国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。