Polymaker社製のマットPLAフィラメント・大容量3kg商品が新発売 ― サンステラ
Polymaker社※ の日本総代理店である株式会社サンステラ(以下、サンステラ社)が、Polymaker社製3Dプリンター用PLAフィラメント「PolyTerra PLA」シリーズに、既発売の1,000gに加えて3,000gの大容量フィラメントを新たに発売した。※Polymaker社・・・中国の3Dプリンター・造形材料メーカー
大容量の3,000gで発売されるのは、ブラック・ホワイト・レッド・ブルー・ティールの5色。23年2月現在、サンステラ社の販売サイトでは3,000gのフィラメント価格は9,240円(税込)となっている。
(画像はPolymaker社製のマットPLAフィラメント「PolyTerra PLA」 出典:サンステラ社)
PolyTerra PLAシリーズの特徴
「PolyTerra PLA」のPLAとはPoly Lactic Acidの略称で、ポリ乳酸と訳される素材だ。ポリ乳酸は原材料を100%植物とする熱可塑性プラスチックで、Polymaker社の「PolyTerra PLA」は艶がないマットな質感で人気の商品となっている。糸状のフィラメントを巻き付けるためのスプールには、市場から回収した廃棄段ボールが原料として使用されており、環境への配慮もなされている。
熱可塑性とは、常温では変形しにくいが、加熱すると軟化して成形しやすくなり、冷やすと再び固くなる性質のことをいい、素材を熱で溶かして押し出して成型する3Dプリンターに最適の性質だといえる。
PolyTerra PLAの特徴としては、印刷中に反り上がらず、ノズル詰まりも少なく、印刷後は造形物がテーブルから浮いてくるのを防ぐために設置するラフトやサポート材も剥がれやすいことが挙げられる。サンステラ社によれば、やすりがけのような切削性に特に優れた素材だという。
PolyTerra PLA 3kgフィラメント基本仕様
「PolyTerra PLA」3kgフィラメントの基本仕様は以下のとおりである。
カラー | 全5種 |
平均フィラメント径 | 1.75 mm |
重量 | 3,000g |
推奨プリント温度(*1) | 190 – 230 °C |
推奨プリント速度(*1) | 30 – 70 mm/s |
推奨ヒートベッド温度(*2) | 40 – 60 °C |
パッケージ寸法 | 320㎜(W) x 300㎜(D) x 146㎜(H) |
パッケージ重量 | 4.0kg |
スプール寸法 | 252㎜(W) x 252㎜(D) x 119㎜(H) |
スプール内径 | 53.5mm(W) |
*1:推奨プリント温度と速度は、プリンターの種類や環境によって変化します
*2:造形プレートの加熱が可能な場合
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ShareLab NEWSでは、「PolyTerra PLA」シリーズの一つで、PLAに炭素の短繊維を配合し強度を向上させた3Dプリント用フィラメント「PolyLite PLA-CF」についても過去に取り上げている。以下の記事についても併せて参照していただきたい。
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