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GoodYearのコンセプトタイヤ「OXGEN」日本初上陸!

日本初上陸の3Dプリント製コンセプトタイヤ「オキシジェン」

グッドイヤーは毎年コンセプトタイヤを提案している。2018年は3DプリンターやIOT連携を盛り込み環境問題を解決するエコなタイヤ「オキシジェン」、2019年は空飛ぶ車についているタイヤ「エアロ」だ。個性的な取り組みは毎年世界の注目を集めるが、そのコンセプトタイヤが日本初上陸するという。シェアラボ編集部では東京モーターショー2019で初上陸したグッドイヤーのコンセプトタイヤを取材した。対応いただいたのは、日本グッドイヤー株式会社マーケティング本部の佐藤豪さんだ。

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東京モーターショー2019 グッドイヤーブース

Q:すごく未来的なタイヤですね。

A:このタイヤ「オキシジェン」は2018年にヨーロッパのジュネーブモーターショーで初めて紹介されました。 特徴はタイヤの側面であるサイドウォールにコケを生息させています。タイヤの路面と接する面から水と酸素を吸収空気をきれいにするエコタイヤです。また ゴムの面ですが、摩耗していくと新しタイヤに交換していくのですが、3Dプリントで再生させます。サステナブルに再生できます。 環境にやさしいという点が一番のコンセプトです。(日本グッドイヤー佐藤氏)

Q:エコがキーワードなんですね

A:はい。だいたいコンセプトタイヤを考える際は、現在の社会が直面する課題、未来の社会をどうしていきたいかという観点から考えていきます。特にタイヤメーカーは環境的にイメージが良くないと思います。そのイメージを解消していくために考えたものです。 (日本グッドイヤー佐藤氏)

Q:タイヤが光っている箇所が目を引きますね

A:そうですね。このタイヤ自体が発電します。またこのタイヤは通信もします。そういう意味ではタイヤだけで完結するプロダクトではなく、車両もインフラも新しい対応が必要になります。 (日本グッドイヤー佐藤氏)

Q:タイヤのほうから時代を牽引していく提案があるんですね。私たちは3Dプリンターに焦点をあてているメディアなので、御社内の3Dプリンターへのお取組みが気になります。

A: 社内でも、3Dプリンター活用は考えていましたので、このコンセプトタイヤもその発想からうまれました。 (日本グッドイヤー佐藤氏)

Q:このゴムは本物を意識したものですか?

A:いえ、まだゴムの部分はダミーなのですが、この苔は本物です。何か月に一回は水を入れていると聞いています。 (日本グッドイヤー佐藤氏)

Q:未来への取り組みは面白いですね。今後にも期待が高まります。

A:GoodYearは毎年コンセプトタイヤを発表しています。 2019年はエアロというタイヤで空飛ぶタイヤを発表しました。 実はバックトゥーザフューチャーの映画でデロリアンについていたタイヤはグッドイヤーでした。このコンセプトタイヤはデロリアンの飛び方を意識した確度になっています。これからもコンセプトタイヤへの取り組みは続けていきます。 (日本グッドイヤー佐藤氏)

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ゴム製品は樹脂で造形することができるので、3Dプリンターとの相性はもともと良い。タイヤの製造法を紹介している日本グッドイヤーのページは非常にわかりやすくイメージしやすいが、こうした工程の中に、3Dプリンターが今後取り入れられていく未来も近いかもしれない。

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編集/記者

2019年のシェアラボニュース創刊以来、国内AM関係者200名以上にインタビューを実施。3Dプリンティング技術と共に日本の製造業が変わる瞬間をお伝えしていきます。

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