3Dプリンター活用で発明 卵の殻割りから黄身・白身の分離まで
文部科学省などが主催する、学生のための発明やデザイン(意匠)のコンテスト「令和5年度デザインパテントコンテスト」において、岐阜県立岐南工業高校の生徒、永田光希さんと豊田倫久さんの2人が考案した3Dプリンターを活用した「ゆで卵殻割り器」が、特別賞の「工業所有権情報・研修館理事長賞」に選ばれた。コンテストには622件の応募があり、優秀賞に選ばれた32件のうち、ゆで卵殻割り器を含む7件が特別賞に選ばれた。(上部画像は「令和5年度デザインパテントコンテスト」の特設サイト。出典:令和5年度デザインパテントコンテスト)
1台でゆで卵の殻むきと白身黄身の分別を
開発された「ゆで卵殻割り器」は、卵を調理する際の「生卵の黄身と白身の分離」「ゆで卵の殻むき」の2つの工程を1台でまかなえる。それぞれを行える調理器具はあるものの、2つの工程を行えるものは市場にはない。1台で2つの工程をまかなうことで、省スペース化や洗い物の削減に貢献する。
3Dプリンターで試作
「ゆで卵殻割り器」は、永田さんが下部、豊田さんが上部を設計し、3Dプリンターで試作を重ねた。完成に至るまでには約80個の卵を使用したという。開発期間は1か月余り。
ゆで卵殻割り器には内側に5本の筋が入っており、ゆで卵をケースに入れてふたをかぶせた後、ふたをひねることで全体に適度にひびが入り、きれいに殻が向ける仕組みになっている。ふたの部分には穴が開いており、生卵を白身と黄身に分離する際は、ふたに生卵を落とすと黄身だけが残る。
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