1. HOME
  2. 業界ニュースTOP
  3. 3Dプリンターでメタバースと現実世界の両方で着用できるスニーカー「100S」を開発

3Dプリンターでメタバースと現実世界の両方で着用できるスニーカー「100S」を開発

AMBUSH®の3Dプリントサンダル「100S」 出展:AMBUSH

日本に拠点を置くジュエリーブランドのAMBUSH®が、メタバース(現実世界に限りなく近い状態で活動できる仮想空間)と現実世界のどちらでも着用可能な「マルチバース」をコンセプトにした新作スニーカー「100S」を発表した。

3Dプリンティングの技術を活用して制作された100Sは、全体的にリサイクル可能な素材を用いているとこのこと。(画像はAMBUSH®の3Dプリントサンダル「100S」 出典:AMBUSH®)

「100S」の特徴

リサイクル材を使用した循環型デザインを採用

100Sは米カリフォルニア州サンフランシスコのテック企業Zellerfeld社とのパートナーシップの元で作成されたものだ。Zellerfeld社はファッションデザイナーとコラボし、すべてのパーツが3Dプリンティングされた世界初のスニーカー「HERON01」を開発した企業だ。

HERON01と同様に3Dプリンティングの技術を用いて作成された100Sは、リサイクル素材を使用し、循環型デザインの可能性を示すものになった。

ヒールとミッドソールには大きな通気口がある -出典:AMBUSH®
ヒールとミッドソールには大きな通気口がある 出典:AMBUSH®

メタバースと現実世界の両方で着用可能

100Sはスニーカーとして実際に着用可能なものだが、NFTが発行されている点も特徴的だ。NFTは、特定のデジタルアートを自身が保有しているものだと証明できるもので、100Sを現実世界で手に入れたらAMBUSH®がサービス提供しているメタバース「AMBUSH® SILVER FCTRY」内でも自身のアバターに着用させられる。

表面には木目を彷彿とさせる流線型のパターン- 出展:AMBUSH
表面には木目を彷彿とさせる流線型のパターン 出典:AMBUSH®

100Sは、3Dプリンティングの技術を活かして、一般的なスニーカーやサンダルとは異なる、独特の形状をしている。丸みを帯びたアッパー、深い溝が施されたアウトソール、全体的な木目のようなパターンなどは、3Dプリンティングされたスニーカーならではのものと言えるだろう。

世界に広がる3Dプリントスニーカーの波

3Dプリント技術がスニーカーに応用される例は近年増加傾向にある。これまでアディダス、ニューバランス、ナイキといった大手シューズブランドから、シューズの一部が3Dプリンターによって作製されたスニーカーが開発されている。

東京オリンピック2020では、ミッドソールが3Dプリントされたアディダスのランニングシューズ「4DFWD」を出場選手が着用したことが話題になった。

ファッションシーンにおいても、フットウェアブランド「MAGARIMONO」が、日本のハイブランドとして知られるISSEY MIYAKEの1ライン「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE」と共同で3Dプリントによって作成したソールを用いたサンダルを開発したことも大きな話題を呼んだ。

これらシューウェアのさまざまな3Dプリンター活用については、以前ShareLabNEWSでも詳しく取り上げているので、ぜひ参照してほしい。

関連情報

国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

資料ダウンロード 3Dプリンティング国内最新動向レポート

サイト内検索

関連記事

最新記事

おすすめ記事