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世界初!すべて3Dプリンターから作られたスニーカー

ファッションデザイナーのHeron Preston氏と米カリフォルニア州サンフランシスコのテック企業Zellerfeld社が提携し、3Dプリンティングされたスニーカー「HERON01」が開発された。すべてのパーツが3Dプリンターで作成されたスニーカーは世界初となる。

これまでの3Dプリント技術が組み込まれたスニーカーとの違い

近年、3Dプリント技術や素材を用いたスニーカーをプロダクトする企業が増えてきている。これまでアディダス、ニューバランス、ナイキの各シューズブランドから、シューズの一部が3Dプリンターによって作製されたスニーカーが開発されている。東京オリンピック2020では、ミッドソールが3Dプリントされたアディダスのランニングシューズ「4DFWD」を出場選手が着用したことが話題になった。

ナイキはスニーカーのアッパー部分、アディダスとニューバランスはミッドソール部分に3Dプリント技術が用いられた。いずれもシューズの一部だけが3Dプリントされている。

このHERON01は、縫い目やステッチ、パーツを接合する接着面に至るまで1つのスニーカーが完全に3Dプリントされている点が大きな特徴だ。

技術的な課題をクリアしただけでなく、さまざまな内部格子構造を用いて3Dプリントされているため高いフィット感、通気性、クッション性も兼ね備えている。

さらに、HERON01は単一素材で作られているため、従来の靴とは製造プロセスにおいても大きく異なる。原材料や部品の調達から製造、在庫管理、配送、販売、消費といったサプライチェーン上の問題を発生させずに靴が作成でき、完全にリサイクルが可能。大規模な工場も必要としない。このことはスニーカー業界市場に大きな変革をもたらす一歩になるだろう。

ShareLabでは、アディダスの「4DFWD」とニューバランスの「990 Sport」について過去に詳しく記事にしている。こちらもぜひ参照してほしい。

>> アスリートデータ×3Dプリンターから生まれたadidasのランニングシューズ『4DFWD』

> ニューバランスがFormlabsと共同開発の3Dプリンターシューズを発売

また、クラウドファンディングに公開翌日に目標金額の達成を果たした「3DPrinting shoes」も先日注目を浴びたばかりだ。

シューズ業界へ進出するZellerfeld社

HERON01を着用したHeron Preston氏

Zellerfeld社は、エンジニアリングの学生のグループによって2015年に設立されて以来、3Dプリントシューズの研究開発を続けてきた。同社が発表した初期のプロトタイプの3DプリントスニーカーがHeron Preston社の目に留まり、そこから二社の提携がスタート。Zellerfeld社はHERON01で初めてファッションシューズの業界へ進出することになる。

ベータプログラム後に市場へ

HERON01は現在ベータプログラム中だ。10ドルを寄付することで抽選に参加でき、当選すればHERON01を手に入れられる。ベータ版の発売後には新しいバージョンへの更新も可能だ。そして同プロジェクトの収益は児童労働問題の改善に取り組む慈善団体グローバルマーチに寄付される。

このベータプログラムが成功した後、HERON01は市場へと投下される見込みだ。HERON01の登場は靴のデザインと消費において世界的な混乱をもたらすかもしれない。

Heron Preston氏はHERON01について以下のように述べている。

ほんの始まりに過ぎません。3Dプリントの可能性は無限大です。機能的で進化するプロトタイプを数時間で設計から印刷までできました。従来の製造では、これには数か月かかりました。さらなるアップデートを経た靴を3Dプリントするのが待ちきれません。

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国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関する情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

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