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3Dプリンターを活用した小型EV「XEV YoYo」クラウドファンディングに登場

概要

電気自動車(EV)メーカー、X Electrical Vehicle(XEV)の開発した小型EV「LSEV」が、「XEV YoYo」(以下YoYo)となって、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」に登場した。

Kickstarterは自主製作の映画、音楽、ジャーナリズムに向けての舞台芸術や漫画、コンピュータゲーム、食関連といった多種多様な試みに対して資金調達を行なっている。寄付と同様の扱いであり、投資者に資金を返済する義務はない。人々はお金を稼ぐためにKickstarterのプロジェクトに投資することは出来ず、感謝のパーソナルノート、カスタムTシャツ、プロジェクト関係者との会食といった形のある賞品やこの場でしか味わえない経験、もしくは新商品のお試しと引き換えにプロジェクトのバックアップのみを行える。

引用元: Wikipedia

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以前の記事(「イタリア・デザイン×中国・3Dプリンティング」EVカー量産化)でも紹介したが、この車のシャーシ、ガラス、シート以外のエクステリア は3Dプリンターで作られているため、デザインの自由度は高く、部品点数も少なくて済んでいる。製造側が得られるメリットは、軽量化や圧倒的な低コストだ。

YoYoのサイズは長さ2500mm、幅1500mm、高さ1575mm、総重量が750kgで、軽自動車クラスのL7セグメントに分類される。

そのスタイリングや走りのイメージを以下の動画でぜひご覧になっていただきたい。

思わず欲しくなるキュートなルックス

このコンパクトな自動車は、2人乗りという制約はあるが、小回りが利く上に駐車場も見つけやすく、都市部での移動手段に適しており、なによりこのビジュアルは、日本であれば若い女性から「かわいい!」という声が聞こえてきそうだ。

3Dプリント外装のEV写真
3Dプリント外装のEV(出典:Kickstarter)

気になる安全面からお値段まで

このユニークな車。小さくて軽そうなだけに安全性についてよく問われるそうだが、その点もしっかり考慮されており、金属製フレームの採用をはじめ、ABSやエアバッグも搭載。ドアインパクトビームなどの補強も施し、欧州の安全基準をしっかり満たしている。

金属製フレーム写真
金属製フレーム (出典:Kickstarter)

バッテリーの容量は9.2kWhで、航続距離は150km。家庭や充電ステーションでバッテリーを充電できるが、バッテリーパックを丸ごと交換することも可能だ。ただ最高速度は時速70kmというので、長距離には向かない。やはり街乗り向きだ。

気になるお値段だが、YoYoの販売価格は7995ユーロ(約98万円)。しかし、Kickstarterのこのキャンペーンを利用すれば5999ユーロ(約73万円)から。 「Kickstarter」 の該当ページをみると、限定版のスペシャルエディションが入手できるらしい。納品予定は今年の12月となっている。

Kickstarterでの支援受付期間は日本時間2月6日までなので欲しい方は急ごう。目標金額にはまだまだ届いていないが、本記事の掲載時では、約9万1626ユーロ(約1117万円)の資金を集めていた。キャンペーン期間はあと16日。

>> クラウドファンディングサービス「Kickstarter

今後の展望

この車が海外で一定の成功を収めれば、今後はこのような動きが加速されるだろう。生産コストは抑えられ、環境にも配慮されており、デザインにおいても多様化した市場のニーズに応えられる。日本の大手自動車メーカーもこの動きにどう反応するか、注目したい。

関連情報

「イタリア・デザイン×中国・3Dプリンティング」EVカー量産化

EV化による自動車産業へのインパクトと3Dプリンターのビジネスチャンス

国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

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