ADDiTECがElem Additive Solutions買収!
金属3Dプリンター企業のADDiTEC社が、Xerox Holdings Corporationの子会社で、積層造形部門にあたるElem Additive Solutions社の買収を2023年8月14日に発表した。ADDiTEC社は今回の買収により、液体金属印刷(LMP)技術への参入を強化する。
買収における財務的な詳細は非公開だが、Elem Additive社がADDiTEC社に移行しても、引き続きXerox Holdings Corporation時代の顧客はサポートしていく。(上部画像はADDiTEC社プレスリリース。出典:ADDiTEC社)
Elem Additive社のLMP技術
Elem Additive社の金属3Dプリンター「ElemX」はLMP(液体金属堆積法)と呼ばれる造形方法で、液体金属を積み重ねて造形するものになる。LMPは、滑らかな造形や速い造形速度に特徴がある。
これまで、ElemXは海軍、輸送、航空宇宙、防衛、工業製造のサプライチェーンで導入されてきた。ADDiTEC社がElem Additive社を買収することにより、Elem Additive社が持つ顧客も獲得する。今後業界内でより大きな存在感を示すことになりそうだ。
ADDiTEC社の創設者で最高経営責任者のBrian Matthews氏は、今回の買収について、以下のように述べている。
「Elem Additive社の買収を完了できたことを大変嬉しく思います。Elem Additive社の成功は、当社が新たな製品を開発し、金属積層造形システムを市場に投入し続けるための成長努力を補うものです。Elem Additive社のエキサイティングな液体金属印刷技術を加えることで、当社の顧客のためにさらなる革新的なサービスとソリューションを生み出すよう努力していきます」
また、Xerox Holdings Corporationの最高経営責任者であるSteve Bandrowczak氏は以下のように述べた。
「Elem Additive社は、4年近く前に組織を立ち上げて以来、大きな成功を収めてきました。今回の売却でパートナーを評価するにあたっては、Elem Additive社のイノベーションを将来にわたって維持・発展させるという共通の使命を持つ企業を見つけることが極めて重要でした。我々は、ADDiTEC社が適切なパートナーであると確信しており、この先、両チームが成功を分かち合うのを楽しみにしています。」
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