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ExtraBoldがシンガポールで開催されたITAP2022に出展 アジアへの本格展開を進める

Extrabold

東京都豊島区に本社を構える3Dプリンターメーカーの株式会社ExtraBold(以下、ExtraBold社)が、2022年10月にシンガポールで開催されたASEAN地域における製造業のDX化を進めるため展示会ITAP2022(Industrial Transformation Asia Pacific2022)に出展した。

アジア地域を戦略的市場と位置付けているExtraBold社は、出展をきっかけにアジア地域への展開を本格的に進めていく予定だ。

今回の出展は、シンガポールの科学技術研修庁が主導する国家プラットフォームとして、付加製造技術の普及促進をするための支援団体「NAMIC(The National Additive Manufacturing Innovation Cluster」のサポートによるものだと発表されている。(画像はExtraBold社の3Dプリンター「EXF-12」 出典:ExtraBold社)

2019年にシンガポールに子会社設立し準備を整えてきた

ExtraBold社は2019年には、シンガポールに子会社「ExtraBold R&D PTE. LTD.(以下EB R&D)」を設立し、次世代3Dプリンター開発のためのリサーチを進めてきた。2020年からのコロナ禍で活動が停滞していたものの、今年になり活動を再開している。再開後にNAMIC主催のビジネスフォーラムに登壇した際には大きな反響を得られたようだ。

現在はExtraBold社とシンガポール現地のEB R&Dを連携させ、地元シンガポールの大学や研究機関、企業との共同研究を進めるための準備を再開しているとのこと。

シンガポールの子会社「ExtraBold RD PTE.LTD」の作業スペース 出展:ExtraBold社

シンガポールの子会社「ExtraBold RD PTE.LTD」の作業スペース 出典:ExtraBold社.

アジア地域全般への進出は、シンガポールに拠点を置くEB R&Dが中心になる。2022年9月にタイのバンコクで開催したMeet UPイベントにも、数多くのローカル企業やスタートアップ企業が集まったと発表された。

ExtraBold社の大型3Dプリンター「EXF-12」

ExtraBold社製の3Dプリンターは、開発から製造までALL JAPAN MADEによる製造業向けの工業用グレードマシンで、造形サイズの大きさや造形スピードの速さに加え、樹脂ペレット材やリサイクル樹脂ペレット材もプリント素材として使用可能な点に特徴がある。

造形可能サイズは最大で1700mm×1300mm×1000mmにもなり、自動車や建築資材、家具などの大型パーツの造形も可能だ。粒状に加工したペレット素材は、細長い糸状のフィラメント素材よりもコストがかからず、材料選択の幅も広がる。コストを抑えつつ大型造形がスピーディに可能な3Dプリンターのニーズは高い。

「EXF-12」で作製した椅子3点 出展:ExtraBold社

「EXF-12」で作製した椅子3点 出典:ExtraBold社

「EXF-12」のさらに詳しい特徴については、以前ShareLabNEWS内で取り上げているのでご覧いただきたい。
>>https://news.sharelab.jp/3dp-news/plastics-3dprinter/large-3d-printer/#i

日本に本社を構えながら、アジア地域へ可能性を見出し、積極的進出を目指す3DプリンターメーカーのExtraBold社に、ShareLabNEWSでは今後も注目していく。他のExtraBold社関連記事は以下のリンクにまとめてあるので、併せて参照していただきたい。

>>https://news.sharelab.jp/?s=extrabold

国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

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