1,000万円の資金提供!「TokyoものづくりMovement」
東京都立産業技術研究センター(以下、都産技研)と株式会社ツクリエは、ものづくりスタートアップを対象とした支援プログラム「TokyoものづくりMovement」の令和5年度参加者募集を開始した。このプログラムは、製品化や事業化に必要な技術と資金の両面から支援を行い、革新的なアイデアを持つ企業や個人の実現を後押しすることを目的とする。なんと、採択者には最大1,000万円の開発資金を提供。(上部画像は「TokyoものづくりMovement」の公式サイト。出典:「TokyoものづくりMovement」)
目次
3Dプリンターを活用した試作支援と事業化への道筋
「TokyoものづくりMovement」は、アイデアはあるが資金やノウハウが不足しているものづくりスタートアップに焦点を当て、試作品の製造から事業化に至るまでのプロセスをサポートする取り組みだ。希望者は自身のビジネスやプロダクトのアイディアをまとめエントリーすることで審査に参加できる。大賞に選ばれると最大1,000万円の開発資金の提供を受けることができる。選考途中でも、都産技研が運営するデジタルものづくりサイトを通じて、3Dプリンターを含む最先端設備を用いた無償の試作支援が提供される。具体的なプロダクト開発に取り組んでいる企業には大きなメリットがあることだろう。
ものづくりスタートアップの対象者と募集期間
このプログラムは、東京都内に本店または支店を構え、法人登記後原則5年以内のベンチャー企業や、同条件を満たす個人事業主、または都内での創業を計画している者を対象としている。募集期間は令和5年10月31日から令和5年12月15日までで、詳細な申請方法は公式ウェブサイトで確認できる。
去年も同様の取り組みが行われており、最優秀賞に選ばれたプロダクトは、おしゃれな女性向け防犯ブザーのプロジェクトだった。前回の結果発表は未来のものづくりベンチャー発掘コンテスト最優秀賞及び採択者発表としてまとめられているので、ご参照いただきたい。
3Dプリンターを含む最先端設備完備のデジタルものづくりサイトの施設
デジタルものづくりサイトは、江東区青海に位置するテレコムセンタービル東棟15階に設置されており、HP社のJET Fusionをはじめとする3Dプリンターやバレル研磨機などの各種工作機器が揃っている。ここでは、プロセッシングステーションや交流スペース、相談室が利用可能で、平日の9時から17時まで開放されている。
申し込み方法
プログラムに関する詳細や申請についての問い合わせはTokyoものづくりmovementの公式サイトで受け付けている。
- 募集期間 令和5年10月31日(火)~ 12月15日(金)必着
- 申請書類 事業ホームページより申請書類をダウンロード
- 申請方法 オンラインでの応募と郵送での申請受付
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