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国産ドローンメーカーVFRが3Dプリンター導入で製造期間短縮を実現 ― マークフォージド

VFRの国産ドローン

国産ドローンメーカーのVFR株式会社が、ドローンの製造でMarkforged(マークフォージド)社の3Dプリンターを導入した。 高強度・軽量素材のCFRP(炭素繊維強化プラスチック)材料を3Dプリントすることで、約1ヶ月かかっていた製造期間を1日~2日に短縮した(写真はVFR社のドローン組み立て風景。提供マークフォージド社)。

4台の3Dプリンターでドローンの開発・製造を高速化

VFR株式会社(以下、VFR社)は、PC製造分野で実績のあるVAIO株式会社の関連会社だ。2020年の設立以来、PC製造やEMS事業で培った高度な設計・製造技術と国内外の製造網を活かしてドローン製造に取り組んでいる。

VFR社では、自動離発着や自動充電ができるドローンを開発するにあたって、軽量かつ強度のある部品を効率よく製造することが大きな課題だった。そこで、ドローン製造の高品質化と効率化をはかるために、3Dプリンターを導入することとなった。3Dプリンターの導入にあたり、VFR社は各メーカーの3Dプリンターを比較検討したという。検討の結果、「X7」モデルをはじめとするマークフォージド社の3Dプリンターを4台導入した。

マークフォージド社の3Dプリンター「F7」 出典:マークフォージド

「X7」は、高い強度対重量比と寸法精度を有し、滑らかな表面仕上げができる工業用3Dプリンターだ。カーボンやガラスなどの4種類の長繊維をナイロン母材とともに3Dプリントすることで、金属相当の剛性と軽さを両立させることができる。

軽量・強靭な部品を必要とするドローン製造において、「X7」をはじめとするマークフォージド社の3Dプリンターは相性がよいといえる。

3Dプリンターの導入で、ドローンの製造期間を約1/30に短縮

VFR社は、マークフォージド社の3Dプリンターを導入してから90日間で、30機のドローンの部品(1機あたり約30点)を製造することができた。特に、開発段階で試作部品をスピーディに製造できたことから、全体の製造期間を従来の1ヶ月から1日~2日にまで短縮することに成功した。

VFR社の代表取締役である蓬田和平 氏は、「2030年までに世界有数のドローン企業になるというビジョンを達成するためには、航空機・自動車などで採用される品質レベルを満たす高精度なマークフォージドの3Dプリンタの活用は必須です。私たちは、マークフォージドのような世界トップクラスのパートナーに強く支えられ、日本の製造ノウハウとオープンイノベーションを最大限に活用して、民間および政府部門のお客様向けにドローンを製造しています。」と語っている。

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国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

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