【地方創生】加賀市イノベーションセンターがForm3を導入、オンライン講習を実施
石川県加賀市と合同会社DMM.com(以下、DMM)は、3Dプリント技術の提供・連携を基本とした包括連携協定を締結しており、今回その取組みの一環である「日本一の3Dプリンタ都市宣言プロジェクト」第2弾として、「加賀市イノベーションセンターものづくりルーム(かが交流プラザさくら3階)」に、2020年11月2日(月)より新たにFormlabsの3Dプリンター「Form3」を導入・設置を。加えて、DMMによるオンライン3Dプリンター講習を11月2日・4日の2日間で実施した。
(写真は、DMM公式Webサイトより引用)
新しいアイディアを産み出すツールとしての活用・今後は、企業や市民の方へレクチャー
連携協定では、3D製造実績とノウハウを地場産業とうまく連携させることで地域を「次世代型ものづくりの一大産業メッカ」とさせ、日本のものづくり産業の成長を担うという構想を掲げている。「3Dプリント事業をはじめとした産業創出」だけでなく、「スタートアップ支援」「企業誘致」「人材育成」や「観光振興」、「教育事業」に関する連携も視野に入れていくなど包括的な連携を推進していくという。
連携協定における今回のDMMによる研修講義は、コロナ禍ということもあり、オンラインでの実施となった。遠距離にも拘らず、オンライン講義はスムーズに進行し、新しい3Dプリンターの使い方に戸惑っていた現場職員も、講義が終わったあと、実際に3Dプリンターを使って造形物を作ることができたとのこと。
今回導入された3Dプリンター「Form3」は、新しいアイディアや製品を生み出せる場所である加賀市イノベーションセンターの機能強化を目的に設置され、DMMからのノウハウ研修をもって、加賀市が今後企業の方や市民にも使いやすいようレクチャーを行っていく予定だ。
合同会社DMM.com様に導入支援をしていただき、新しい3Dプリンターを導入することができました。3Dプリンターを利用することで、ものづくりが身近で取り組みやすい時代になってきており、今回新しい3Dプリンターを導入することができたことで、加賀市イノベーションセンターのものづくりルームでより精密なものを作ることができるようになりました。新しい3Dプリンターにより作成できる物の幅も広がり、市内の企業や市民にとって、さらにものづくりに取り組めるようになると考えており、ここから新しい製品やアイディアが生まれることを期待しています。
また、引き続き合同会社DMM.com様と連携した取り組みを行っていきたいと考えています。
加賀市 担当職員
デスクトップタイプの3Dプリンターは近年非常に進歩しており、簡単なオペレーションで実用可能なパーツを出力することも可能になっています。今回導入いただいたForm3は非常に使い勝手がよく、未来のモノづくりを是非体感頂ければ幸いです。
今後も3Dプリンターの普及に努めてまいりますので、宜しくお願いいたします。
講師:合同会社DMM.com .make 3Dプリント事業部 チーフモデラー 筧 春輝氏
導入されたForm3のスペックは?
今回、加賀市イノベーションセンターへ導入されたForm3は、米Formlabs社による3Dプリンター機器であり、新しい造形方式Low Force Stereolithography(LFS)™技術を使用。高精度、高精細プリントを、従来の工業用3Dプリンターの数分の一のコストで製作できるのが特徴だ。高精度の光学エンジンが用いられており、目を見張る表面仕上げとディテールの凝ったプリントが可能となっている。
またFormlabs社のレジンは、一般用、高度な製作用から特殊な用途向けのものまで、幅広く用意されている。いずれも、自社3Dプリンター用の純正素材として、見た目も感触も機能性も最終製品とほとんど遜色のないレベルの、滑らかな表面に仕上がる機能的なパーツをプリントできるように設計されている。
Form3―機器スペック
機器寸法 | 405 x 375 x 530 mm |
造形範囲 | 145 x 145 x 185 mm |
造形方式 | LFS (Low Force Stereolithography) |
積層ピッチ | 25-300㎛ |
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3Dプリンタ―の”先進っぽさ”を感じさせる作りに男心をくすぐられる毎日。さまざまな業界にて活用されるアディティブ・マニュファクチャリングの今をお届けします!最近のニュースは、鳥を飼い始めたこと。