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3Dプリント製のインプラントで膝軟骨の修復を促進 ― Nanochon社

3Dプリンターで作製された軟骨インプラント

再生医療関連企業のNanochon社がFFF方式3Dプリンターを用いて、失われた軟骨や損傷した軟骨を補い、新たな成長を促すインプラント「Chondrograft」の開発と製造を行っている。同インプラントは回復期間の短縮と患者満足度の向上に貢献するとして注目を集めている。(上部画像は3Dプリンターで作製された軟骨インプラント。出典:Nanochon社)

3D軟骨インプラント「Chondrograft」の特徴

Nanochon社の「Chondrograft」は、同社独自の生体適合性複合材料のフィラメントを融合した合成マイクロ/ナノ材料とFFF方式3Dプリンターを組み合わせて開発された3D軟骨インプラントである。

幹細胞が本来持っている、環境を認識し好意的に反応する能力を利用した製品だ。軟骨に存在する天然のコラーゲン繊維の多孔性と構造を3Dプリントで模倣することで、移植時に血液の吸収と幹細胞の付着をサポートし、身体と一体化できる。その後、時間の経過とともに、常在する幹細胞が材料と相互作用して新しい軟骨を形成する仕組みとなっている。

3Dプリントインプラントが細胞増殖を促進する
3Dプリントインプラントが細胞増殖を促進する(出典:Nanochon社)

移植にも、大きな切り口を必要としない関節鏡視下手術で行えるため、膝の可動域復帰までの時間を短縮できる。このことは患者満足度の向上にもつながるという。手術を受けた患者はその日のうちに帰宅でき、歩くこともできるとのことだ。人工膝関節置換術などと比較しても回復に要する期間は短く、4~6か月ほどのようだ。

手術室で保管でき、必要に応じて使用できるため、手術中に発見された未診断の軟骨欠損を治療するために、その場での使用も可能だ。

「Chondrograft」の登場は、患者にとってしばしば痛みを伴い、非常に長い回復期間を伴う関節形成術に代わる方法となる。

Nanochon社の共同創業者兼CTOのNathan-Castro 氏
Nanochon社の共同創業者兼CTOのNathan Castro 氏(出典:Nanochon社)

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