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夜用「おやすみ入れ歯」の製作数が約2倍に増加 ― 株式会社お守り入れ歯

入れ歯の形状データ読み込んでいるようす。

株式会社お守り入れ歯が提供する、3Dプリンターで製作された、夜用の「おやすみ入れ歯」は、おもに寝ている間に使用することを目的とした特殊な入れ歯である。使用者が快適に眠ることを支援し、口腔内の健康維持にも寄与する。近年、この「おやすみ入れ歯」の製作数が昨年比で約2倍に増加しているという。(上部画像は入れ歯の形状データ読み込んでいるようす。出典:株式会社お守り入れ歯)

「おやすみ入れ歯」の特徴と利点

「おやすみ入れ歯」は、睡眠中はもちろん、いつも使用している入れ歯の洗浄中などに使うことを目的とされており、通常の入れ歯とは異なる特徴を持つ。素材には柔軟性のある高分子材料を使用しており、寝返りなどの動きに対しても口腔内で快適にフィットする。また、軽量でありながら耐久性にも優れているため、長期間の使用が可能である。さらに、装着感が非常に良く、口内の圧迫感を軽減する設計となっている。「おやすみ入れ歯」を使用することによって自然な感覚で過ごすことができ、自由な会話、口腔内の乾燥、唾液をうまく飲み込めずに起こってしまう「誤嚥性肺炎」などを防ぐ効果が期待できる。

さらに、「おやすみ入れ歯」が正しい位置に保持されるため、歯の移動や歯並びの乱れを防ぐ効果や、夜間の歯ぎしりや顎関節症の予防にもよく、多くの使用者から高い評価を得ている。

3D プリンターにより最短4日で完成

「おやすみ入れ歯」は3Dプリンターの使用により、製作日数を大幅に短縮。まず、現在使用中の入れ歯をスキャンし、そのデータを取得する。次に、そのスキャンデータをもとにして、CADソフトウェアで入れ歯の3Dモデルを作成する。この3Dモデルは、精密な造形を可能にするために最適化され、3Dプリンターにより、柔らかい素材を用いて入れ歯を造形する。造形後は、必要に応じて表面処理や仕上げを行い、最終的な製品が完成する。最短で4日で完成することが可能である。

左から3Dプリンター、PC、入れ歯データ読み取り機械
左から3Dプリンター、PC、入れ歯データ読み取り機械(出典:株式会社お守り入れ歯)

「おやすみ入れ歯」の市場ニーズ

「おやすみ入れ歯」の市場ニーズは、近年急速に高まっている。その背景には、高齢化社会の進展や口腔ケアに対する意識の高まりがある。特に、夜間の口腔内環境を改善したいと考える消費者が増えており、その需要に応える形で製作数が増加。また、2023年10月に実施したアンケートによれば、約32%の人が就寝時に入れ歯を着用すると回答しており、夜間の利用者が増加している。夜間に入れ歯を装着することで得られる健康効果が広く認識され始めたことも需要増加の一因である。さらに、快適な睡眠を求める消費者のニーズに対応する製品として、今後も市場の拡大が見込まれる。

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