株式会社JMC、2023年第2四半期決算を発表
3Dプリンター事業や鋳造事業、CT事業などを行う株式会社JMC(横浜市港北区)が、2023年の第2四半期決算を2023年8月24日に発表した。
全体的に大幅な増収・増益となり、3Dプリンター事業は自社プロダクト「HEARTROID(ハートロイド)」の増加、アフターコロナによる出力サービスの回復により、売上高は前年同四半期比でプラス41.7%で3億3,600万円、利益はプラス168.5%で8,500万円だった。(上部画像は2023年12月期 第2四半期決算説明会資料 出典:JMC株式会社)
JMC社の3Dプリンター事業
JMC社の3Dプリンター事業には2つの部門がある。1つ目が、試作品や模型の製作を行う3Dプリント出力造形部門。2つ目が、心臓をはじめとしたカテーテル検査や、治療に携わるトレーニングシステムとして自社開発された「HEARTROID」である。
「HEARTROID」は心臓カテーテル治療・検査のさまざまな症例に合わせて心臓モデルやポンプ、タンクなどをカスタムしたパッケージで提供されており、要望に合わせたカスタマイズも可能だ。光造形方式の3Dプリンターで作製した樹脂モデルを母型に、他の機能材料に形状を転写する3次元モールドと呼ばれる技術を用い製作されている。
アフターコロナにより世界各地での展示会や医療学会が再開され、「HEARTROID」は6か月間で9か所での展示とデモンストレーションが実施された。国内需要も想定よりも好調だという。
出力造形部門も、展示会やイベントの復活、試作や開発の活性化により、業績を伸ばしている。
今後は量産体制の拡張に注力すると発表された。すでに、3D Systems社の3Dプリンター「Figure4」の導入や、株式会社ケイズデザインラボ(東京都千代田区)と企業連携を組み、3Dプリンターによる小ロット生産を普及推進するプラットフォーム事業「デジタル製造プログラム」のスタートも発表されている。
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