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粉末樹脂3Dプリンターの後処理工程で協業 ― YOKOITO社・アスペクト社

アスペクト社とYOKOITO社のロゴ

株式会社YOKOITOのAM関連事業部門であるYokoito Additive Manufacturing(以下、YAM)と、粉末床溶融結合法(PBF)の3Dプリンター及び材料メーカーである株式会社アスペクトが、「粉末樹脂3Dプリンター造形品の仕上げ工程の自動化および表面処理技術」について協力して普及を図ることで合意したことを発表した。

このアライアンスにより両社は、粉末樹脂3Dプリントの仕上げ工程における生産性・安定性の向上およびクオリティの向上を目指し、国内における樹脂3Dプリントの普及を促進する。(上部画像はアスペクト社とYOKOITO社の会社ロゴ。出典:YOKOITO社)

3Dプリントの後処理技術の充実をすすめるYAM

YAMは近年、3Dプリントの後処理工程における他社との業務提携をすすめている。2022年にはドイツの樹脂AM後処理技術の装置メーカーであるDyeMansion社と装置販売、後処理加工のパートナー契約を結び、2023年にはEOS Electro Optical Systems Japan社と「粉末樹脂3Dプリンター造形品の仕上げ工程の自動化および表面処理技術」に関する協力に合意している。

YAMはこれらの業務提携で、製造から後処理工程まで一貫したシステムを国内でも提供し、粉末樹脂3Dプリントの普及をすすめてきた。詳しい内容は以下のリンクからご確認いただきたい。

今回のアスペクトとの協業も、後処理技術に関連するものであり、YAMが後処理技術に対して、いかに注力しているかが分かるものとなっている。

アスペクト社の3Dプリント技術

アスペクト社の3Dプリンター「AM-E3_300HT」
アスペクト社の3Dプリンター「AM-E3_300HT」(出典:YOKOITO社)

アスペクト社は樹脂粉末を造形素材とするPBF方式3Dプリンターを製造する国内唯一のメーカーだ。

自社製3Dプリンターに加えて、17種類の造形素材を提供しており、そのうちの9種類はアスペクトでしか取り扱いをしていないものだという。耐熱性に優れたスーパーエンジニアプラスチックの粉末にも対応しており、自動車業界や航空業界などの広い分野でアスペクト社の3Dプリンターを用いた試作品づくりや最終製品の製造が行われている。

アスペクト社の造形素材イメージ
アスペクト社の造形素材イメージ(出典:YOKOITO社)

YAM社は、今回の協業をきっかけにアスペクト社とYAM社双方の技術と専門知識が交わることで、より高度なソリューションがユーザーに提供されるようになり、粉末樹脂3Dプリント技術の更なる進化と普及に寄与していくと発表した。

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今回のニュースに関連するものとして、これまでShareLab NEWSが発表してきた記事の中から3つピックアップして紹介する。ぜひあわせてご覧いただきたい。

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