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Velo3D社が2024年第1四半期の財務結果を発表

Velo3D社の2024年第1四半期の業績のpdfファイル。

Velo3D社は、2024年第1四半期において売上は装置販売、約770万ドル (1ドル157円換算で約12億円) 、保守他サービス210万ドル (約3億円) の計978万ドル(約15億円)に着地した。受注残の消化で大きく業績を伸ばした2023年1Q実績2,670万ドルから見ると大幅な売上減だが、24年第1四半期終了時点で2200万ドル(約34億5400万円)の受注残があるため24年第2四半期は見込み数字がある状態でスタートできる見込みだ。また防衛分野での新規導入3社獲得、既存顧客からのリピート注文が全体の50%を占めるなどハイエンド金属AM分野での浸透が進んでいる様子がうかがえる。(上部画像はVelo3D社の2024年第1四半期の業績のpdfファイル。出典:Velo3D社)

Velo3Dは既存顧客からのリピートオーダーが50%

Velo3D社のIR資料によると、 第1四半期において売上は装置販売約770万ドル、保守他サービス210万ドルの計978万ドル(1ドル157円換算で約15億円) 。第1四半期の予約の約50%が既存顧客から(防衛関連の顧客3社追加)ということで、既存顧客からの強い支持を得ているとともに、顧客企業の活用も進んでいるといえる。

また第1四半期に1700万ドル(約26億6900万円)の新規注文を獲得し第1四半期終了時に2,200万ドル(約34億5400万円)の受注残があるという状況で、第2四半期の売上見通しもすでに立っている状況だ。

2024年第1四半期の業績概要(出典:Velo3D社)

コスト削減と効率化の取り組み

課題となっているコスト構造だが、2024年第1四半期において運営コストを前年比で30%、前四半期比で15%削減することに成功した。具体的には、システムの設置効率を改善し、設置日数と労働時間を40%以上短縮。また、一時的なコスト削減措置を除いても、運営費用の削減が継続して行われており、今後のコスト削減目標達成に向けた道筋をつける努力を続けているようだ。

調整後営業費用
調整後営業費用(出典:Velo3D社)

防衛分野での拡大と新規顧客

ハイエンド金属AM市場は航空宇宙、防衛が主戦場となる。Velo3Dは防衛分野での営業面で成果をだし、2024年第1四半期に新たに3社の防衛関連顧客を獲得したと報告している。

Velo3D の CEO であるBenny Buller氏は「今後、受注高が前四半期比30%以上増加して2,000万ドルとなり、受注残が合計2,400万ドルとなるなど、需要は引き続き堅調です。第2四半期の収益の75%が受注済み、継続中、受注残となっており、今年50%以上の収益成長を達成できるという自信が高まっています。最後に、当社は2023年の戦略的優先事項を引き続き順調に遂行しており、収益性への道筋は明確です。第1四半期の業績、当社の最先端技術に対する需要の高まり、業界の堅調な基盤を考慮すると、当社は2023年の業務および財務目標を達成できるという自信を維持しています」とIR資料の中でメッセージを発信している。

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