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日立金属が金属3Dプリンターによる試作支援サイト「Addurn」を立ち上げ

Addurn

日立金属は、金属3Dプリント試作支援サイト「Addurn」(あだーん)を2022年10月3日より立ち上げた。材料検索やオンライン造形見積機能など、オンラインの強みをいかして金属3Dプリント事業のさらなる強化を目指す。(画像はAddurnトップページ。出典:日立金属)

Addurn(あだーん)はおどろきを表す出雲地方の方言が由来

日立金属では、これまでにも、コーポレート研究所「グローバル技術革新センター Gloval Research & Innovative Technology Center(略称:GRIT)」において、金属3Dプリント用の金属粉末の開発や造形品の製品化に取り組んできた。

また、2022年4月1日付で「AMソリューションセンター」を設立し、社外との3Dプリント事業の協力体制確立を推進してきた。これら事業により、金属3Dプリンターに関する、素材、設計、加工での課題解決力を高めてきた。こうした中、日立金属は、金属3Dプリント事業のさらなる拡充を目指し、金属3Dプリント試作支援サイト「Addurn」を2022年10月3日より立ち上げたという。

>>Addurnトップページ

名称の由来となっているのは、日立金属が拠点を置く出雲地方の方言で、驚きを表す感嘆詞だ。ユーザーに驚きや感動を提供し、金属3Dプリントを身近に感じてもらえるようなWebサイトを目指す。

Addurnの金属AM用の材料検索機能

Addurnでは、金属3Dプリント試作に関する検討をサイト上で行うことができるが、かなり本気度を感じるのは、単価が明示されている点だ。AMに用いられる材料は、ほかの金属粉末に比べると数倍以上高い。製造している絶対量がまだ少ないため単価が高いことを明示したくないメーカーはサイト上で単価を出さないことが多いが、利用者としては問い合わせるまで単価の目安がわからないことはストレスだ。この1点をとっても積極的に未開拓顧客を発掘していこうという日立金属の本気が垣間見える。

金属部品の試作で最初に決めなければならないのは、使用する材料だ。Addurnでは、製品の用いられる分野や用途を指定すると、それら目的に合った最適な材料を探すことができる。

複数の材料群からどれにするか迷う場合には、「融点」「熱伝導性」「引張強度」「密度」などのパラメータで複数材料の性能を比較することも可能だ。試作前の検討段階における資料作成でも活用が期待できる。

Addurnによる3Dプリンタ材料の特徴比較(Addurnより画面印刷)

Addurnの金属AMの造形見積シミュレーション機能

3DCADによる試作設計図面があるのなら、データファイルアップロードし、いくつかの必要事項を記入するだけで、瞬時に見積もりの概算が得られる。おそらく材質と体積をもとに価格をはじき出しているのだろうが、目安の価格がすぐに算出できるのは、利用者にとって利便性が大変高い機能だ。

メーカーに問い合わせる必要がなく、瞬時に結果が得られるため、検討のための時間を短縮することが可能になる。

日本でも進むオンライン通販型AMサービスビューロの成長

B2B企業はウェブマーケティングに懐疑的な企業も多いが、大きく考え方が変わってきた。数千万円する装置や特定の顧客からの受注は営業部隊の活動がもっとも効果的と考えられてきた。その考え方は間違っていないが、正解でもない。営業マンや技術営業の専門知識や顧客に寄り添った提案は非常に重要だ。しかし営業マンや技術営業の工数は限られており、顧客の時間も同様に有限だ。打ち合わせをセットし接見するよりも、1kgいくらなのか、最低限知っておきたい知識をウェブで提供できることは双方にとって有益なはずだ。Addurnは情報発信を具体的に行うことで、今まで接点のなかった小さなニーズをたくさん拾うことができるだろう。

Addurnで日立金属が狙っている、ウェブサイトでのAMに関する情報発信や受託造形サービスを提供する企業は、現在でも複数存在する。3Dプリント試作の見積もりや発注を行うことができるプラットフォームが増えてきた。

Xometryは、アメリカ国内を中心とした3Dプリント事業者をプラットフォームに取り込み、発注側と受注側のマッチングを加速させている。

>>Xometryが3Dプリント受託プラットフォーム事業で売上を大幅に伸ばす

その他、欧州では「Replique」、国内では「カブク」などがプラットフォーム事業を展開している。

>>車両用部品、3Dプリンターとデジタルネットワークで大量生産を実現!?

>>最短5秒で見積り、革新的な製造業プラットフォーム-株式会社カブク

こうした動きは、自社で3Dプリントに関する顧客を囲い込み、ユーザーのニーズをいち早く吸収しようとする試みだ。

国内最大手のオンライン通販型のサービスビューロといえば、DMMも最近ユーザー数が19万人を突破したと公表したばかりだ。

これらプラットフォームが各々の立ち位置を確立するのか、それとも数社が寡占状態になるほど成長するのか。これからの動きに目が離せない。

国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

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