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Materialise社 、3Dプリント眼鏡用半透明素材を開発

Materialise社の半透明新素材を3Dプリントして作製した眼鏡

ベルギーの3Dプリント関連企業のMaterialise社が、2023年9月29日から10月2日にかけてパリで行われた眼鏡の国際展示会「SILMO PARIS」において、半透明素材を用いた3Dプリントアイウェアを発表した。(上部画像はMaterialise社の半透明新素材を3Dプリントして作製した眼鏡。出典:Materialise社)

3Dプリント眼鏡の課題を克服する新しい半透明素材

2022年、世界の眼鏡市場規模は1,691億ドル(約25兆円)を占め、2032年には年平均成長率8.2%で3,700億ドル(約55.5兆円)に達すると推定されている。多くのアイウェアメーカーが、造形の自由度はもとより、開発サイクルの短縮や市場への迅速な提供、持続可能性などにメリットを見出し、3Dプリンターを活用したアイウェアの開発が活発に行われている。

しかし、アイウェアに関しては 3Dプリントでは克服できない課題が1つあった。それは、一般的なアセテートフレームのような半透明の美しさの再現が困難なことだ。アセテートは天然セルロースを原料にしてできた素材で、燃えにくさや加工しやすさを理由にプラスチックフレームの主流素材となっている。デザインとしては、滑らかな手触りや透明感のある色合い、豊富なカラーに特徴がある。

Materialise社は、「確立された眼鏡素材のゴールドスタンダード」と呼ぶものに対して、50種類以上の異なる素材を使用した試験に5年を費やし、耐衝撃性、熱弾性、生体適合性をテストした。最終的に、新しい半透明素材の開発に成功し、消費者の需要に応えつつ、アセテートの設計上の制約を超える、「より視覚的に魅力的なコレクション」が可能になったとしている。

Materialise社の3Dプリント眼鏡
Materialise社の3Dプリント眼鏡(出典:Materialise社)

Materialise社のウェアラブル部門グローバルビジネス戦略責任者であるAlireza Parandian 氏は、同社の半透明素材について以下のように述べている。

「3Dプリント技術と革新的な半透明素材の登場が融合することで、アイウェアデザイナーにとって刺激的なデザインの可能性が広がります。過去10年間で、3Dプリンティングは新たなレベルの自由度を導入し、複雑でカスタマイズされたフレームを作るための無限の創造性をデザイナーに提供してきました。今後、3Dプリントのパレットに半透明素材が導入されれば、アイウェアの美学に新たな次元がもたらされるでしょう。これらの素材は、その深い特質により、眼鏡フレームを芸術作品へと変貌させ、複雑さと奥行きのユニークな相互作用を提供します」

オンラインから店頭への再転換を狙う新技術「Eyewear Fitting Suite」

アイウェアの消費者は、ますますカスタマイズされた製品と購買体験を求めるようになっているという。実際、カスタマイズは、世界の眼鏡市場が2030年までに年平均成長率8.5%を達成する主な要因の1つとなっており、度付きのアイウェアが市場の63%を占めると推定されることから、サービスや最終製品をカスタマイズする小売業者や眼鏡店は競争優位に立つことができる。

Materialise社は、眼鏡店が顧客の顔を詳細にスキャンし、正確な3Dデジタルモデルを構築することを可能にするアプリ「Eyewear Fitting Suite」を開発した。このアプリは小売業者独自のコレクションや協力ブランドのコレクションをダウンロードでき、その後、顧客と眼鏡店が一緒に形、スタイル、色、サイズのオプションを選択できる。プロの専門知識とデジタル技術の両方を活用して、完璧なカスタムフィットのフレームを選択するサポートをしてくれるものだ。

眼鏡店を訪れるユーザーは、自分の顔の特徴にあったフレームを選ぶため、1対1の専門的なサポートを受けたいというニーズを抱えている。しかし、多くの選択肢に圧倒され、自分に合ったフレームが見つけられず、購入を断念するケースも多い。Materialise社が開発した「Eyewear Fitting Suite」は、どのフレームが自分の顔の大きさ、輪郭、特徴にぴったり合うかをよりよく理解し、完璧なフレームを探すサポートツールだ。このツールはユーザーのニーズを満たすだけでなく、小売業者の、来店者を確実に購買につなげたいというニーズも満たす。「Eyewear Fitting Suite」の使用は、ユーザーにぴったりなフレームの在庫をデジタルで実質無限に持つことを意味するからだ。アプリを通して注文に至ったものの生産は、Materialise社の眼鏡専用生産施設で行われるため、アドバイザーや眼鏡店は顧客対応に専念できる。

「Eyewear Fitting Suite」は、自分にぴったりなフレームを選びたいユーザーと、ユーザーに合わせてカスタマイズ可能なフレームを柔軟に提供したい店舗の、両方のニーズを満たすものだといえる。

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