UltiMakerがMakerBot買収後の新しいブランド方針を発表
2022年にデスクトップ3DプリンターメーカーのMakerBot社とUltimaker社が合併した、新たなUltiMaker社(新会社はMが大文字)。2023年5月2日にブランドの転換を発表し、今後のブランド方針が明らかになった。
今後12~18か月のうちに全製品がリブランディング
MakerBot社とUltimaker社が合併したのは2022年だ。合併後も、両社の既存の3Dプリンターブランドをはじめ、さまざまな製品は継続して生産・販売されてきた。しかし、今回の発表で、現在展開中のハードウェアとソフトウェアの全製品が12~18か月のうちにリブランディングされることが分かった。
新ブランドが目指すのは、あらゆる用途に応用可能かつ使いやすい3Dプリンティングソリューションの提供を推進し、産業分野での無限のイノベーションを可能にする世界有数の3Dプリントエコシステムを構築し続けることだ。具体的にはUltimaker社の3Dプリンターブランド「Sシリーズ」と、MakerBot社の3Dプリンター「Methodシリーズ」はUltiMakerブランドとなる模様。
Sシリーズは、プロフェッショナル向けの3Dプリンターとして、市場で豊富な種類の素材を提供することでさまざま用途に対応し、Methodシリーズは加熱チャンバーへのアクセスや、特殊高熱可塑性素材を使用しての寸法精度の高さといった利点を活かし、より特殊な製造用途に対応していくことに焦点を当てていくとしている。
一方で、MakerBot社のブランドとしては、教育分野で幼稚園の年長から高校3年生にあたる学年までの学習をターゲットにした教育用3Dプリンター「MakerBot Sketchシリーズ」の運営が継続される。MakerBot Sketchシリーズとしては、昨年「MakerBot Sketch Large」が発売されている。
UltiMaker社の新しいブランド構造は、顧客が自分のニーズに最も適した製品やアプリケーションを簡単に見つけられるように設計されているという。両社の長所を結集したUltiMaker社のビジョンと活動は、今後の3Dプリント業界に大きく影響を与えることだろう。今後のUltiMaker社の動向にも注目していきたい。
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