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UMAMI Bioworksがマルハニチロと細胞培養技術の協業開始

「Umami Bioworks」「マルハニチロ株式会社」

培養魚のパイオニア企業でシンガボールに本社を置くUMAMI Bioworks社が、食品メーカーのマルハニチロ株式会社(東京都江東区)と協業契約を締結。細胞培養技術を用いて生産する、食品としての「細胞性水産物」の開発および事業化をめざす。協業はマルハニチロ社からUMAMI Bioworks社への投資により成立した。両社の協業により、水産物の細胞培養技術の確立に向けた共同研究が開始される。(上部画像はニュースリリースより/出典:マルハニチロ社、Umami-Bioworks社)


漁獲量減少や品質低下により注目される細胞性水産物

細胞性水産物とは、魚細胞から魚肉を作る技術によって生産される培養魚のことを指し、形成にはフード3Dプリンターが用いられるのが一般的だ。UMAMI Bioworks社は培養魚のパイオニアとして自動生産プラットフォームを構築している。

シンガポールは細胞性食品における法整備の可能性や市場形成の展望が世界的にも有望視されている国で、UMAMI Bioworks社は培養魚研究開発においてすでに実用化に近い段階にあり、試食可能な細胞性水産物の開発にも成功している。

国際的に水産物の需要が増加する中、過剰漁獲や海洋汚染による漁獲量の減少・品質の低下などが原因で、水産物の供給不足問題が世果中で発生している。水産物の自給率が低い国や多くを輸入に頼る国では、その問題は特に深刻だ。島国である日本でも水産物自給率は約55%と意外と低く、養殖を除く国内漁業生産量も減少傾向にあるという。

生物の細胞を培養することによって形成される細胞性水産物は、海の汚染や漁獲量の影響を受けないため、世界的に注目されており、2022年までに細胞性食品への世界的な投資は28億ドルに達しているとされる。

マルハニチロ社は2021年の8月以降、細胞培養における国内先進企業と細胞性水産物の共同研究開発に取り組んできた。今回のUMAMI Bioworks社との協業では、技術面および法整備を含めた世界的な事業環境の変化を見据え、国内だけでなく新たに海外企業との協業を図ることで、研究開発体制の拡大充実と早期事業化を加速させることを狙う。

協業における初期の段階では、マルハニチロ社の協力により、UMAMI Bioworks社の開発の加速を目指すとともに、細胞性水産物の商業化に向け多角的な研究協力も行われる予定だ。

将来的には、持続可能な水産製品を開発し、商業展開に向けた細胞培養生産システムを最適化することを目標とし、グローバル市場において重要となる新しい魚種の開発に取り組んでいくと発表された。

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