資金調達総額65億円、Aqua 2の生産量拡大へ-AREVO
AREVO, Inc.(以下、AREVO)は、炭素繊維などの複合素材を用いた3Dプリンティングテクノロジーを提供するスタートアップ企業。
今回AREVOは、8月12日、25億円のシリーズB資金調達に成功。資金提供はDefy PartnersとGGV Capitalをはじめ、Khosla Ventures、Alabasterなどが参加。これにより、創業来の資金調達総額は約65億円になるという。
また、今回資本参加するDefy Partnersからシリアルアントレプレナーであり投資家でもあるBrian Shin氏が経営陣として参画する。
(写真:Aqua 2 AREVO公式サイトより引用)
調達した25億円の活用目的とは
今回調達した資金は、大型連続カーボンファイバー複合材製造ロボット「Aqua 2」の増産に活用するという。
これにより、大型(最大1立方メートル)のカーボンファイバー複合材製品の自由で迅速なオンデマンド生産が可能になる。
「Aqua 2」増産活用による今後の取り組み
AREVOによるとAqua 2は大型連続炭素繊維複合材構造用としては世界初の高速積層造形システムであるとされており、以下の特徴がある。
・高品質化に加えて、従来機の4倍の高速印刷が可能
・最大で1×1×1(m)の大きさの部品を造形できる
これにより、7月初旬からクラウドファンディングキャンペーンを実施している一般消費者向けの電動自転車「Superstrata(スーパーストラータ)」の生産速度が飛躍的に高められるとしている。
Superstrataは、世界初の連続炭素繊維を使ったユニボディカーボンファイバー製の自転車。
顧客の体型や好みに合わせて3Dプリントされるのが特徴。キャンペーン開始3分以内に目標の10万ドルを達成し、現在は2500人以上の支援者から約400万ドルの支援を受けている。
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3Dプリンターの繊細で創造性豊かなところに惹かれます。そんな3Dプリンターの可能性や魅力を少しでも多くの人に伝えられるような執筆を心がけています。