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過去1年で3000台以上!次は格安金属3Dプリンターに挑戦ーApple Tree 株式会社

Apple Tree社は大阪日本橋に本社をもつ3Dプリンター企画販売会社だ。中国の 3DプリンターメーカーFlashFordgeの日本総代理店として販売・サポートを行う一方、自社独自プリンターの企画製造販売も行っており、2012年10月に創業してから7年半の間で累計1万台以上の販売実績を誇る。その中でも直近1年の販売台数が3000台以上を占め、その多くがホビーユースではなく、ビジネスユースだという。TCT Japanでは驚きの廉価帯で金属3Dプリンター も販売開始するという楽しみなニュースもふくめ、代表の朴秀明氏にお話を伺った。

* * *

――Apple Treeさんの自己紹介をお願いします。

Apple Tree取扱い製品(提供Apple Tree)

Apple Treeは大阪の日本橋に本社をもつ3Dプリンターやレーザー加工機を販売する会社です。2012年10月からスタートして、7年半で1万台以上の3Dプリンターを販売してきました。

そのうち9割はフラッシュフォージという中国の3Dプリンターメーカーの製品です。 私たちは総代理店として、国内での販売、保守、サポートを行っています。その中では、やはり保守の有無が購入の是非につながってくると感じています。

フラッシュフォージは小型で値段も10万円台から40万円台と手ごろなデスクトップ型の3Dプリンターを中心に製造しています。一方で大きなものを作るニーズもありますので、アポロ、ジュピターというブランドを自社で企画した3Dプリンターをラインナップに加えることで対応しています。 ジュピターの一番大きな機種では、幅800㎜×高さ1200㎜の大きなものを造形できる上に、価格を500万円台でご提供しています。大型の3Dプリンターは2000万円を超えるものがあるので、導入しやすい価格帯だ、というご評価をいただいています。

――手ごろな価格帯ですね。サポートはありますか?

はい。当方で販売している3Dプリンターはすべて私たちがサポート対応をしています。ここ数年の進歩で、性能面でもデザインでも優れた製品を50万円以下の価格帯で購入できるようになってきました。価格は重要な要素です。しかし同じように重要なのが、保証・サポートだ、というお声が多いです。国内でサポートをきちんと行っている事もあり、大学、高専をはじめ、多くの教育機関にも採用されています。

――購入される方はどのような経路で購入されるのでしょうか?

大阪の日本橋と東京にもショールームがありますので、店舗にきて購入される方も多いです。大学の先生が学生をつれてきて、機種を選んだり、という事もあります。サポートもできる販売店は少ないので、私たちはウェブサイトでの直販を通じて、販売を伸ばしてきました。

――今回のTCT Japanでの見どころを教えてください。

今回はTCT Japanに合わせて新製品を発売します。金属材料も造形できる3Dプリンターですが、価格は10万円台で抑えました。

――金属3Dプリンターなのに10万円台!どのようなプリンターなのでしょうか?

廉価帯だが金属を含む樹脂フィラメントを造形できる3Dプリンター 「Adventurer3X」

金属を含むフィラメントを3Dプリンターで造形したあと、フィラメントの油分を脱脂し、その後、焼結して焼き上げるという3プロセスに分かれているタイプの金属3Dプリンターです。本来は造形する3Dプリンター、脱脂する専用機械、焼結する専用機械を3つそろえる必要があるのですが、それではコストを劇的にさげることができません。そこで造形する3Dプリンターのみを販売して、購入いただいた方々のつくったものを弊社がお預かりして、脱脂と焼結を行うサービスを始めることにしました。

造形後の出力サンプル。焼結前は樹脂の質感を残している。(提供:Apple Tree)

――脱脂と焼結のみをサービスとして提供するということですね。リードタイムはどのくらいありますか?

海外のパートナーに脱脂と焼結を依頼しますので、輸送時間も含め、3週間程度と見込んでいます。リードタイムは発生しますが、金属3Dプリンターの初期費用を大幅に抑えて導入できると思います。私の知る限りこうしたサービス提供の仕方はまだ日本にないと思います。

上段:造形後脱脂したもの、下段:その後焼結したもの。(提供:Apple Tree)

――本体価格を落とすための思い切った取り組みですね、非常に面白いです。

焼結するとすっかり金属に仕上がる。(提供:Apple Tree)

今回のTCT Japanにあわせて、説明資料や紹介サイトを鋭意制作中です。直前にプレスリリースでもご案内する予定でしたが、今回は一足先にシェアラボさんにご紹介してしまいました。是非会場で実際の3Dプリンターを見てほしいです。

脱脂装置と焼結炉の販売予定はないとのこと(提供:Apple Tree)

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金属3Dプリンターは導入したいが、コストが樹脂3Dプリンターにくらべて高いので、二の足を踏んでいる企業は多いだろう。リードタイムの長さは気になるが、破壊的なコストダウンを実現した「造形のみおこなう装置」の社内導入と脱脂・焼結のサービスビューロへの委託というスキームは今後の金属3Dプリンターにおけるトレンドになるかもしれない。TCT Japan2020の会場でもぜひチェックしておきたい。

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編集/記者

2019年のシェアラボニュース創刊以来、国内AM関係者200名以上にインタビューを実施。3Dプリンティング技術と共に日本の製造業が変わる瞬間をお伝えしていきます。

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