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6K画質を誇るLCD方式の歯科用3Dプリンター「Focus 6K」が発売開始ーFLASHFORGE

Focus 6K

歯科用の光造形方式(LCD方式)樹脂3Dプリンター「Focus 6K」

廉価帯3Dプリンターで支持を集める中国の3DプリンターメーカーFLASHFORGEの歯科用3Dプリンター「Focus 6K」が販売開始となった。 「Focus 6K」 は、光造形方式の中でもコストパフォーマンスに優れるLCD方式の樹脂3Dプリンターで、造形の精密さを左右するLCDの画素数は、高精細6K工業用モノクロパネルを搭載し、Z軸には工業用のデュアルリニアガイドとボールねじを採用することで、高解像度な造形を狙っている。1年間の無償保証期間を設けるなど、日本のデンタル業界での3Dプリンターのさらなる普及を狙う。(画像はデンタル分野での具体的な用途例:提供FLASHFORGE)

【Focus 6Kによる歯科治療の応用例】

デンタル分野では、歯科医師の依頼に基づき、歯科技工士が歯科技工物を製作するために光造形方式の3Dプリンターが活用され始めている。Focus 6Kは具体的には以下のような用途で歯科治療に用いられることを想定している。


人間の感覚は鋭敏なので、わずかな段差も非常に大きな違和感として感じられる。また歯と歯の隙間を埋めるように歯科技工物を治療のために設置するため、精密な造形が求められる。そのためには、ムラのないなめらかな造形が必要になる。6K工業用モノクロLCDパネル(最大解像度:5,760×3,600)を搭載することで、従来の歯科用3Dプリンターよりも高密度な画像分布と高精度な印刷を実現したということだ。

Forcus6Kによる造形と一般的な光造形3Dプリンタ―による造形比較
Focus 6Kによる造形と一般的な光造形3Dプリンタ―による造形比較
高解像度で差が出る造形品質

また、平面を6KのLCDで精密に造形するとともに、Z軸方向の移動には工業用のデュアルリニアガイドレールとボールねじを採用して正確でスムーズなZ軸操作の実現を図った。造形物の積層痕の軽減に大きく貢献しているということだ。歯科技工士は薄利多売で、歯科技工物に取り組まなければならないという。造形物の取り外しや釣り付けが簡単に行えるようにプラットフォームはワンタッチで操作ができるようにしたうえで、安定性と耐久性に優れたアルミフレームを採用したという。デジタル処理フローの簡素化を図るために、付属のソフトウェアにも配慮を行ったという。

付属の歯科用スライサーソフト「FlashDental」

歯科用スライサーソフト「FlashDental」には以下の実用的な機能が搭載されている。

  • 自動修復
  • ワンボタンレイアウト
  • 輪郭補正
  • インテリジェントマーキング
  • ワンボタンレイアウト

日進月歩の3Dプリンター技術が人手不足に悩む歯科技工所の業務負荷を少しでも軽減できれば、歯科への通院予約ももっと早くとれるようになるに違いない。

Focus 6K
Focus 6K

Focus 6Kの主要スペック

価格はオープン価格で、都度見積もり依頼を行う必要があるようだ。

メーカーFLASHFORGE
プリント方式光造形方式(LCD)
最大造形サイズ197×122×200mm
積層ピッチ0.025-0.2mm
XY軸精度0.035mm
プリント速度10-50mm/h
光源405nnm
LCDパネル9.25インチ 6K工業用モノクロパネル
Z軸工業用デュアルリニアガイドレール、ボールねじ
付属品金属ヘラ、プラスチックヘラ、フィルター、ゴム手袋、USBメモリ、レンチセット
本体サイズ 390×330×525mm
レジントレイ 0.5L
スライサー FlashDental(日本語対応予定)
本体重量 22kg

関連リンク

>>歯科用3Dプリンター「focus6K」の製品ページ

編集/記者

2019年のシェアラボニュース創刊以来、国内AM関係者200名以上にインタビューを実施。3Dプリンティング技術と共に日本の製造業が変わる瞬間をお伝えしていきます。

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