英3DプリンターメーカーAdditive Manufacturing Technologiesと日本総代理店契約を締結―3D Printing Corporation
(3DPC社サイトより引用)
目次
後加工機「PostPro3D」を用いた後加工受託サービスと機器販売を開始
3Dプリンティング技術を活用した製造インフラを提供する株式会社3D Printing Corporation(本社所在地:神奈川県横浜市、以下、3DPC)と、イギリスの3Dプリント後加工機メーカーであるAdditive Manufacturing Technologies(本社所在地:イギリス・シェフィールド、以下、AMT)がアジア初となる日本総代理店契約を締結。この契約により、AMT社の後加工機「PostPro3D」を用いた後加工受託サービスとPostPro3Dの機器販売を開始。
3D Printing Corporationについては、以前ShareLab編集部でもご紹介させていただいているので是非ご覧いただきたい。
契約締結の背景
3Dプリンティングは製造技術として、試作品に留まらず、治工具、エンドユースパーツの造形に活用され、用途によっては、ほとんど手を加えることなくそのまま使用できる。
しかし、外観や手触りの決定要因となる表面粗さや塗装性を重視する場合には、3Dプリント品特有の表面のざらつきを処理する必要があり、また、後加工の工程は費用対効果が高く、安全で持続可能な方法で自動化させることが不可欠であった。そこで、日本の製造業へ3Dプリント品の後加工ソリューションを提供するため、AMT社と3DPC社は日本総代理店契約を締結した。
「PostPro3D」とは
3Dプリント部品の表面を自動的に滑らかにする後加工機である。
PostPro3Dによって表面処理されたパーツは、Ra(表面粗さ)1μm未満で寸法にほとんど変化なく、射出成形に匹敵する表面品質を得られ、エンドユースパーツなどとして利用が可能だ。また、表面の見た目や手触りだけではなく、防水性、気密性、塗装性、機械特性などを向上させることができる。以下、本契約に関するAMT社 CEO、Joseph Crabtree氏のコメントをご紹介させていただく。
「私たちは、アジア市場で3D Printing Corporationとの協働を開始できることを嬉しく思います。
同社のプレスリリース記事より引用
日本は私たちにとって重要な成長地域であり、包括的なソリューションと優れたサービスをお客様に提供する、業界で最高の企業と協力したいと考えております。
3D Printing CorporationはAMTを補い、私たちのアジアでの成長を加速させ、アディティブ・マニュファクチャリングの可能性を広げるでしょう。」
同製品の詳細については、以下をご覧いただきたい。
Additive Manufacturing Technologiesについて
イギリスのシェフィールドに本拠を置く後加工機メーカー。
AMTの技術は、材料科学、化学、ハードウェアエンジニアリング、ロボティクス、そして機械学習を交えて開発されている。AMTのビジョンは、安全で経済的で持続可能な工業化されたアディティブ・マニュファクチャリング・ソリューションを提供することで、従来の製造業に代わる現実的で実行可能な代替案を提供している。
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3Dプリンターの繊細で創造性豊かなところに惹かれます。そんな3Dプリンターの可能性や魅力を少しでも多くの人に伝えられるような執筆を心がけています。