APPLE TREE株式会社(以下、APPLE TREE)は、3Dプリント技術を活用したシューズブランド「STARAY」から新モデル『FLOW(フロー)』を発表した。未来的なデザインと快適な履き心地を融合し、都市生活者に向けた新しいフットウェアの提案となる。
目次
発表概要
都市を歩く人々のために設計された次世代フットウェア『FLOW』は、STARAYが展開する3Dプリントシューズシリーズの最新モデルである。
本製品は軽量構造とフィット感を重視し、日常使いとデザイン性の両立を目指している。
3Dプリンターを活用したSTARAYのアプローチは、ファッション分野におけるアディティブ・マニュファクチャリング(AM)の新たな方向性を示している。量産技術というよりも、デザイン表現とカスタム製造の融合に重きが置かれている点が注目だ。
主な特徴と改良点
『FLOW』は、足の形状データをもとに最適化された3Dプリントミッドソールと、流線型のアッパーデザインが特徴。
独自のラティス構造により軽量性と衝撃吸収性を両立し、長時間の歩行でも快適な履き心地を実現している。
- ラティス構造によるクッション性向上
- 高精度3Dプリントで実現した一体成型デザイン
- 都市型デザインに合わせた未来的フォルム
特に注目すべきは「デザインと構造が一体化している点」。デザインデータそのものが機能を担うため、金型を介さない軽やかな造形が可能になっている。


技術用語の解説
- ラティス構造:
格子状に組まれた内部構造のこと。軽量化と剛性・弾性の最適化を同時に実現できるため、3Dプリンターでの靴底設計に多用される。 - アディティブ・マニュファクチャリング(AM):
素材を積層して造形する製造技術の総称。従来の切削加工や射出成形とは異なり、形状の自由度が極めて高い。
ファッション分野でAMを活用するケースは増加傾向にあり、個々の足形データに基づく“マスカスタマイゼーション”が今後のキーワードとなる。
性能比較またはスペック表
| 製品名 | STARAY FLOW(フロー) |
| 製造方式 | 3Dプリンター(ラティス構造採用) |
| 材質 | 高弾性ポリマー樹脂 |
| 特徴 | 軽量・高フィット性・一体成型デザイン |
| 用途 | 都市生活・ライフスタイルシューズ |
| 発売予定 | 2025年11月1日(土) |
素材の詳細は未公開だが、ポリウレタン系やTPU系の高弾性材料が採用される可能性が高い。量産対応性よりも「オンデマンド生産」モデルを想定していると考えられる。
用途・デザイン展開
『FLOW』は、通勤や日常の外出に加え、トレンド志向のファッションシーンにも自然に溶け込むデザインが特徴。
モノトーンを基調とした都市的なカラーパレットで展開予定とされている。
デザイン面では、3Dプリント特有の“有機的フォルム”を強調しており、従来のスニーカーとは一線を画す造形表現となっている。
発売情報
発売開始は2025年11月1日(土)を予定。価格・サイズ展開・販路については追って発表される。
STARAY公式サイトおよびSNSにて詳細情報が更新される予定。
- 公式サイト:https://staray.co.jp/
- X(旧Twitter):https://x.com/STARAY_JP/
- Instagram:https://www.instagram.com/staray_jp/
企業情報・背景
APPLE TREE株式会社
所在地:大阪府大阪市
代表取締役社長:朴 秀明
事業内容:3Dプリント技術を用いた製品開発・デザイン事業
ブランド:「STARAY」などを展開
APPLE TREEは、デザインと製造を横断する“都市型ファブリケーション企業”として注目されている。量産靴メーカーとは異なり、少量生産・高付加価値路線を志向している点が特徴的だ。
編集部コメント
STARAYの『FLOW』は、3Dプリントが「靴をデザインするための道具」として機能している好例である。
従来の製靴工程では不可能だったフォルム生成を実現し、デジタルファブリケーションの強みをファッション分野に落とし込んだ点が評価できる。
素材や造形精度に関する追加情報が待たれるが、日本発の3Dプリントシューズブランドとして今後の展開に期待が高まる。
出典・参考リンク
- 公式プレスリリース:APPLE TREE株式会社
- https://staray.co.jp/
3Dプリント製シューズの関連記事
今回のニュースに関連するものとして、これまでShareLab NEWSが発表してきた記事の中からピックアップして紹介する。ぜひあわせてご覧いただきたい。
国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。



