Phrozen(台湾)の日本法人であるフローズンジャパン株式会社(東京都豊島区、以下、Phrozen)は、デジタルデンティストリー分野に対応した次世代型歯科用3Dプリンティング製品の日本市場への本格展開を開始する。これに合わせ、2025年5月31日から6月1日にかけて開催された「九州デンタルショー2025」にて、販売代理店を通じて新製品の展示を実施し、販売開始した。(上部画像はPhrozenのプレスリリースより。出典:Phrozen)
目次
Phrozenとは
Phrozenは、台湾に本拠を置くメーカーであり、世界で初めて高精細モノクロLCD方式の光造形技術を商品化した企業である。同社は、この技術を通じてデスクトップ3Dプリンターの業界標準を確立した。加えて、「3Dプリントの民主化」を掲げ、誰もが高品質な造形を手頃な価格で実現できる製品を市場に投入し、歯科・医療分野から製造業、個人ユーザーに至るまで幅広い分野で急速に支持を獲得している。2024年末には日本法人であるフローズンジャパン株式会社を設立し、歯科専門代理店を通じた正式な販売を開始した。2025年度からは、高精度かつ高性能でありながら、堅牢性や操作性に優れた歯科用ラインナップを大幅に強化・拡充し、日本市場における本格的な展開を開始している。
Phrozen、歯科用3Dプリントの全工程をカバーするワークフロー製品を2025年より日本市場に導入
Phrozenは、口腔内スキャン後の3Dプリントデータの準備から出力、さらに後処理に至るまで、歯科分野における3Dプリントの全工程に対応したワークフロー製品を整備している。これらの製品については、2025年中に順次日本市場へ導入する予定である。
第一弾: 九州デンタルショー2025 展示製品






以上のPhrozen歯科用新製品および純正デンタルレジンは2025年6月1日より日本国内で販売を開始。
Phrozen、2025年度下半期に向けて歯科用新製品を日本市場に順次導入予定
Phrozenは、今回展示および販売を開始する4製品に加え、2025年度下半期に向けて、以下の歯科用新製品を順次日本市場に導入していく予定である。
- Sonic LS+ 歯科用 3Dプリンター:385nm 大型・量産モデル
- FORGE 歯科用 (金属) 3Dプリンター: チタン・コバルトクロム対応/コンパクト省スペース
- Trim+ 熱成形アライナー用オートトリマー
- V-CURE 歯科用二次硬化機 : 真空機能付きハイエンド。優れた生体適合性
Phrozen製品は、比較的リーズナブルな初期投資で導入可能であり、高い再現性を誇る精密な歯科用デジタルワークフローの構築を実現する。クリニックや技工所の規模やニーズに応じて、多様なソリューションを提供している。




デジタルデンティストリー市場でのシェア拡大へ!歯科用3Dプリンターの将来展望
Phrozenは、モノクロLCD方式による高精細な3Dプリンター技術を武器に、歯科市場へ本格的に参入した。リーズナブルな初期投資で導入できることから、クリニックや技工所の幅広いニーズに対応し、歯科用デジタルワークフローの普及に貢献している。今後は2025年度下半期を皮切りに新製品を日本市場に順次導入し、製品ラインナップを拡充することで、さらなる市場シェアの拡大を図る見込みだ。デジタルデンティストリーの進展に伴い、より高精度かつスピーディーな歯科治療の実現を支援する存在として、同社の動向が注目される。
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