三谷産業、中学生向け「先端技術体験学習」に協力

2025年8月4日
「先端技術体験学習」の様子。

三谷産業株式会社(石川県金沢市、以下、三谷産業)は、2025年7月14日から17日までの4日間にわたり、金沢市教育委員会が主催する「先端技術体験学習」の実施運営に協力した。本学習は、金沢市内の中学2年生を対象とし、延べ約1,600名の生徒が三谷産業金沢本社を訪問。AI活用や3Dデザインなどの最先端技術に触れながら、表現力や創造力を養う貴重な学びの機会となった。(上部画像は「先端技術体験学習」の様子。出典:三谷産業)

「新金沢型学校教育モデル」に基づくデジタル科が中学2年生に先端技術体験を提供

本取り組みは、金沢市が2025年度より導入した「新金沢型学校教育モデル」の一環である。同モデルにより、小中学校に新設された「デジタル科」では、児童・生徒が主体的にデジタル社会と関わる力、いわゆる「デジタル力」の育成を目指している。中学2年生においては、企業や大学の協力のもとで構成される「先端技術体験学習」がカリキュラムに組み込まれている。

生成AIを活用して作曲にチャレンジ。
生成AIを活用して作曲にチャレンジ。(出典:三谷産業)
簡易的3DCADでネームタグをデザイン。
簡易的3DCADでネームタグをデザイン。(出典:三谷産業)
VRゴーグルを使って仮想空間を体感。
VRゴーグルを使って仮想空間を体感。(出典:三谷産業)

教育ネットとミミミラボが企画運営を支援

今回、三谷産業は金沢市教育委員会の依頼を受け、同社本社において体験型授業を提供した。授業コンテンツの企画・制作には、教育分野における情報活用能力育成や教育DX推進を手がける株式会社教育ネット(神奈川県横浜市)が参画した。さらに、地域の子どもたちがテクノロジーを身近に体験できる施設「ミミミラボ」(石川県金沢市)も運営支援に携わった。

延べ約1,600名の中学2年生が参加 AIと音楽制作でデジタル技術を体感

開催期間中は毎日、金沢市内の中学校2校が交代で参加し、4日間で計8校の中学2年生、約1,600名が来場。生徒たちは、三谷産業が提供する最先端のデジタル技術に触れながら、興味や関心を深めた。

体験授業は主に「AI活用体験」と「3Dデザイン体験」の2つで構成された。「AI活用体験」では、生徒たちはAIの可能性やリスクについての基礎知識を学び、実際に生成AIを活用して音楽制作に挑戦。AIが生み出すメロディや音色の変化に触れることで、デジタル技術への理解を深めた。

三谷産業金沢本社での「先端技術体験学習」実施日、実施校、生徒数(学級数)
三谷産業金沢本社での「先端技術体験学習」実施日、実施校、生徒数〈学級数〉(出典:三谷産業)

3DデザインとVR体験で創造力と空間認識力を育成

一方、「3Dデザイン体験」では、3Dプリンターの仕組みに加え、著作権・意匠権などの知的財産に関する法的知識や、製造に伴う環境課題についても学習。生徒たちは簡易的な3DCADソフトを用いて自分のネームタグをデザインし、創造的なものづくりを体験した。さらに、VRゴーグルを使った仮想空間体験も提供され、空間認識力や没入感ある学習体験も同時に実現された。

三谷産業は、教育領域を地域社会への貢献の重要な柱と位置付けており、今回の取り組みもその一環である。同社は今後も、子どもたちが自由な発想で未来の可能性を切り開いていけるよう、学びの場を提供し続けるとしている。

三谷産業グループについて

三谷産業は、1928年に石川県金沢市で創業した複合商社である。北陸、首都圏、ベトナムを拠点とし、現在は「化学品」「情報システム」「樹脂・エレクトロニクス」「空調設備工事」「住宅設備機器」「エネルギー」の6つのセグメントで事業を展開している。

同社は、単なる商社機能にとどまらず、製造業としての側面やコンサルティング企業としての役割も担い、顧客の課題解決に向けた多角的なアプローチを特徴としている。「創業90年を超えるベンチャー企業」というスローガンのもと、伝統に甘んじることなく、革新を追求し続けている。

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