シンガポールを拠点に持つ3D UCTの買収を通じて、アジア全域へ3Dプリンティングサービスを本格展開-日本3Dプリンター株式会社
日本3Dプリンター株式会社はシンガポールのELH Tech およびインドネシアのklix3Dと3社共同で、シンガポールの3D UCTを買収し、名称を「United Additive Manufacturing PTE., Ltd.(以下、略称:UAM3D)」に変更。
2015年9月の設立以来、有名企業との研究開発、1万パーツ以上の3Dプリント部品の造形などの実績を生かしてアジア全域への3Dプリンティングサービスを本格展開していくことを発表した。(写真はプレスリリース記事より引用)
日本3Dプリンター社が買収に参加した3D UCTの3つの特徴
(1)シンガポールを拠点に大手・有名企業への3Dプリンティングサービスを提供。ロールス・ロイス(自動車メーカー )、GEアビエーション(航空)ほかとの研究開発を通して、10,000個以上のパーツ生産実績がある。
(2)ナイロンなどの樹脂からアルミニウム、ステンレスなどの金属製フィラメントなど幅広い素材のフィラメントに対応し、ドイツ・イオス(EOS)製をはじめとする世界最高クラスの3Dプリンターを所有・活用している。
(3)3Dプリンティング用データの作成から使用フィラメントのコンサルティング、顧客のニーズと用途に最適な後加工までをワンストップで提供。
買収後、名称を新しいブランド「UAM3D」に変更して、企業理念を「トータル3Dプリティングソリューションの提供」とした。従業員・スタッフは在籍したまま 、3Dプリント造形だけでなく顧客のニーズから分析した3Dデータの作成、3Dプリント向けデータの再設計、造形後の金属および樹脂の後工程などを一貫システムで行うサービスを提供する。またシンガポール、日本を含めたアジア全域へのサービス展開を予定しているとのこと。
日本3Dプリンター株式会社について
日本3Dプリンター株式会社は、個人向けの3Dプリンターの販売から法人向けのサービスへと展開。国内の顧客のニーズに寄り添ったサービス展開を強みとしていた同社の海外展開に今後注目したい。今年の1月にShareLab編集部が日本3Dプリンター社にインタビューした記事もあるので、併せてご覧いただきたい。
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