ナショナルデパートが3Dプリント技術を活用したライフスタイルプロダクト事業を開始
岡山県のナショナルデパート株式会社は、東京R&Dのバター製造で培った3Dプリント技術を活用したライフスタイルプロダクト事業を開始している。コレクション第一弾の発表と展示会の詳細については2023年7月に続報があるという。画像はナショナルデパート株式会社のWebサイトトップ画像(出典:ナショナルデパート株式会社)
エッジな取り組みを続けるナショナルデパート
ナショナルデパートは2019年に3DCAD・3Dプリンターを活用したバター製造方法を開発して以来、2020年にバターのデジタル化を加速する「カノーブル シンギュラリティーバター プロジェクト」で「シンギュラリティーバターケーキ β」を予約販売してきたほか、2021年にはスイーツ専用の食品3Dプリントシステム「Topology(トポロジー)」を開発するなど、フード3Dプリンティング領域での展開を行ってきた。
またDEATH BUTTER(「最狂・最悪な激辛バター」を目指して作られた キャロライナリーパー、ブートジョロキア、ハバネロと国産バターの極限融合バター)などの特徴的な製品開発にも取り組んでいる。
ナショナルデパートの本業は食品の製造・販売の会社だが、「カノーブル」ブランドで展開したフレーバーバターの製造では、製造ラインの内製やフード3Dプリンターの独自開発を行ってきた。そんな3Dプリンターを活用した製品製造についてのノウハウを活かして、初めて食品以外の領域に参入する。今後は、インテリア(雑貨)、ステーショナリー(デスク用品)に関するコレクションを展開するとしており、第一弾の発表を2023年7月としている。
非食品分野での製品開発
新開発する非食品のプロダクトは、デザインと製造を経験が豊富な東京R&Dが担当し、販売については提携ECサイトと展示会にて行う予定だという。本事業は食品事業では届かなかった領域の社会問題の解決や日本文化の発信なども積極的に行うことを目的としており、リサイクル材や廃棄食品を活用する研究も同時に進める予定だという。
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