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Evonik、完全リサイクル対応のPA12を世界で初めて開発

削減されるカーボンフットプリントを表す図

ドイツに本社を置き、各種業界向けに特殊化学品の製造・販売を行う多国籍企業のEvonik社が、2023年10月24日にPA12の新グレードとなる3Dプリント用パウダー「INFINAM eCO PA12」を発表。

ポリアミドのなかでも最も低密度で、融点、吸水性が低く、耐寒衝撃性や耐候性に優れているPA12としては、化石原料の100パーセントを廃食油からのバイオ循環型原料で代替する世界初の3Dプリント用PA12パウダーとなる。(上部画像は削減されるカーボンフットプリントを表す図。出典:Evonik社)

3Dプリントで循環型プラスチック経済を推進

Evonik社が新たに開発した3Dプリント用パウダー「INFINAM eCO PA12」は、化石原料の100パーセントを廃食油からのバイオ循環型原料で代替する世界初のPAパウダーとなる。同社が既に開発していたひまし油ベースのポリアミドと比較してもCO₂排出量を74%削減。生産に再生可能エネルギーを、原料に再生可能原料やリサイクル原料を使用しているため、カーボンフットプリント率の改善につながるという。

Evonik社の積層造形イノベーション成長フィールド責任者のドミニク ストークル 氏は以下のように述べた。

「真の循環性は、将来成功するための鍵です。ポリマーベースの3Dプリント材料の先駆者として、エボニックは積層造形におけるプラスチックの循環経済を推進するためのPA12パウダーの配合を開発しました。」「『INFINAM eCO PA12』の導入により、私たちは化学をはるかに超えてループを閉じ始め、より良い未来に対する市場の期待に応えます。」

Evonik社の積層造形イノベーション成長フィールド責任者のドミニク・ストークル氏
Evonik社の積層造形イノベーション成長フィールド責任者のドミニク・ストークル氏(出典:Evonik社)

廃食用油を化学製品製造の原料として使用する新たな道を拓く

世界では、レストラン、食料品店、ホテル、カジノ、その他の外食業者によって、年間1,500万トン以上の廃食用油が生産されているという。廃食用油は、既にバイオディーゼルへの活用などが行われているが、今回の「INFINAM eCO PA12」の開発は、廃食用油を化学製品製造の原料として使用する新たな道を拓いたといえる。

Evonik社は、2023年11月7日から10日までドイツのフランクフルトで開催されるAM技術と工業用3Dプリンティングに特化した国際専門見本市の「Formnext」において、3Dプリンティングにおける循環型プラスチック経済を推進するための発表を行うという。

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