スーパーフレキシブルなフィラメントとは?ゴム・樹脂押出成形を究めるホッティーポリマーが提供する軟質素材
ゴム・樹脂の押出成形を行うホッティーポリマー株式会社(以下、ホッティーポリマー) 。3Dプリンター分野では、素材の提供から、3Dプリンター成形品の受託加工、そして3Dプリンター本体の共同開発・代理販売も行っている。
本記事では、関西次世代3Dプリンタ展2019にて営業部の井上領氏にお伺いした 、特徴的な軟質素材(フィラメント)と共同開発の3Dプリンターについて紹介させていただく。
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――「スーパーフレキシブル」タイプのフィラメントとのことですが、どのような点が特徴なのでしょうか?
現在の市場に出ている一般のFDM方式3Dプリンターで使用することができ、 非常に柔軟性の高い造形物の作成が可能なフィラメントです。以前は、このような展示会で朝から展示すると、ブースを訪問された多くの方に手にとっていただいた結果、夕方ごろには亀裂が入ることもあったのですが、改善を重ね、今ではある程度の力を加えてもすぐに復元し、ほぼ亀裂も入りません。
――どのような業界での活用が期待されていますか?
「建築や自動車業界ではサッシなどの試作品や、医療業界では臓器のサンプルなど、広い分野での活用が期待できます。カラーバリエーションも豊富で、8色のラインナップがあります(白、黒、赤、青、黄、緑、オレンジ、 ピンクオークル )
――ブースに展示されている3Dプリンターは販売されているのですか?
こちらは、エスディーズ Iという、スーパーフレキシブルタイプ専用のFDM方式3Dプリンターです。現時点で開発段階で、1年ほど前から、弊社と3Dプリンターメーカーとで共同開発を進めています。年内の発売を目標に、現在はこのような展示会を通してお客様の生の声を聞き、改善を図っています。その後正式に販売を開始したため、製品スペックも開示されている。樹脂3Dプリンター「エスディーズI」
――造形素材だけでなく3Dプリンターの開発までと広い分野に携わってるんですね。
はい。 弊社は自動車分野、建築・土木分野、産業機器分野を中心に、お客様のニーズに応えるべく、 ゴム・樹脂の押出に特化して参りました。そこで築き上げてきた幅広いネットワークを活かし、3Dプリンターを活用した受託加工での試作から、コンプレッション成形での量産までワンストップで対応しています。
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編集後記:ゴム・樹脂押出成形メーカーだからできる3Dプリンター
取材時点では開発段階とのことだったが、ゴム・樹脂押出成形の最前線を走ってきた独自のノウハウ、幅広いネットワークを有するホッティーポリマーだからこそ実現できる3Dプリンターに期待が高まる方も多いのではないだろうか。是非、ShareLab編集部がその続報をお届けしたい。
ちなみに、今回ご紹介させていただいたフィラメントはAmazonやモノタロウで購入することが可能である。
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