機械商社アルテック「METHOD X」取り扱い開始
機械商社のアルテックはストラタシスの子会社メーカーボット社の2019年4月発売機種 「METHOD X」の取り扱いを開始した。 「METHOD X」 はデスクトッププリンターでメーカーボット社製品としては初めての工業グレードで汎用性の高いABS樹脂での造形が可能。 造形材料として、PLAやTough PLA、PETG、水溶性サポート材のPVAも引き続き使用することができる上、 ストラタシス社の造形最上「SR-30」( アルカリ水溶性サポート材)にも対応し、工数がかかるサポート除去も、より簡単で便利になる。
試作、治工具、最終製品までの用途を見込み、販売価格は110万円前後を想定。
新製品である「METHOD X」の取り扱い開始に伴い、従来の「METHOD」は90万円台に価格を下げて継続販売するとのこと。
メーカーボット社はストラタシスの子会社
メーカーボット社は2009年にアメリカのニューヨークにて創業した3Dプリンタメーカー。デスクトップ樹脂3Dプリンターを中心に、教育機関から製造業界まで幅広い分野で活用されており、世界累計販売台数は10万台を超える実績を持つ。2013年には世界シェアNO.1のStratasys(ストラタシス)社の子会社となり、親会社が持つ特許技術を活用した製品開発を行っている。
従来モデルからの改善点「工業グレードのABS樹脂対応」
「METHOD X」 はABS樹脂の造形に対応している。2本の循環式ヒーターにより造形エリア内の温度制御を行うのは従来通りだが、「METHOD X」は、熱収縮率の大きいABS材料を高品質で造形するため、ヒーターの温度も従来の60度から最高100度まで上げられるようになった。2本の循環式ヒーターが造形中のモデルに対し均一に熱を与えることで、モデルの反りを低減させ、また積層同士の接着力を強め、造形品質を向上させるという。
■MakerBot「METHOD」シリーズスペック比較表
アルテックについて
アルテックは日本の機械商社で創業は1976年。東証一部に上場しており、売上162億、社員は425名(2018年11月30日現在)とのこと。 3Dプリンターの国内販売は2007年より取り扱いを開始し、自動車、家電、玩具、消費財、医療、教育機関、サイン&ディスプレイと幅広い業界に販売実績を持つ。
2019年のシェアラボニュース創刊以来、国内AM関係者200名以上にインタビューを実施。3Dプリンティング技術と共に日本の製造業が変わる瞬間をお伝えしていきます。