株式会社ExtraBold(東京都豊島区、以下、ExtraBold)は、MEX方式3Dプリンターで課題とされてきた「一筆書き造形」の制約を解消する独自の「シャットオフノズル」を開発した。自社の大型3Dプリンター(EXF-12/REX-BUTLER)に後付け可能なオプションとして年内に製品化・販売を開始する予定である。シャットオフノズルは従来、射出成形機で採用例が中心であり、大型MEX方式3Dプリンター向けに標準提供する例はなく、同社は世界初の製品化と位置づけている(2025年8月時点、同社調べ)。上部画像はExtraBoldのロゴ。出典:ExtraBold
目次
背景と意義
本ノズルにより、連続押出し前提の「一筆書き」から脱却し、間欠的な吐出を伴う柔軟なパス制御が可能となる。開口部を含む形状や複雑構造の造形品質が向上し、大型造形における設計自由度が大きく拡大する。
製品概要・特長
本製品はEXF-12およびREX-BUTLERの各ヘッドに後付けできる構造で、着脱性に配慮している。射出成形機分野で実績のあるシャットオフ機構を基盤に、同社の3Dプリントヘッド向けに新設計した点が特徴である。Gコードを活用した制御により、吐出のオン/オフとパラメータを柔軟に扱えるため、造形パスの自由度と再現性が高まる。

提供開始と体制
まず既存ユーザーに優先提供し、その後、新規導入検討の顧客にもオプションとして順次提供できる体制を整えるという。同社は機能改良やアップグレードを継続し、導入済み顧客が最新ソリューションを利用できる環境の維持に努める方針である。
今後の展望
本開発は大型MEX方式3Dプリンターの活用範囲を広げる基盤技術である。間欠吐出の高度化や対応材料の拡大を進め、設計—製造の自由度と造形品質の両立を図る。同社は継続的アップデートと支援体制の強化により、当該ノズルを同社大型機の標準的なオプションとして普及させていく考えである。
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