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テクダイヤ、超微細3Dプリンティングを実現する「kaikaFIN」ノズル発表 – Bambu Lab対応で0.1mm造形が可能に

kaika-テクダイヤ

米スライスエンジニアリング社との日米同時発売で、0.1mmの超微細造形が可能に

テクダイヤ株式会社は、米国スライスエンジニアリング社が販売するMakoホットエンド対応の新型3Dプリンティングノズル「kaikaFIN (kaika1310)」を開発し、日米市場で同時発売することを発表した。この新製品は、0.1mmの超微細造形が可能な精密ノズルで、プロフェッショナルなニーズに応える高品質な出力を実現する。

国産の3Dプリンター部品メーカーは、これまでも海外製3Dプリンターに採用されてきた実績があるが、展示会で単体出展して攻勢を仕掛ける同社の取り組みには期待が高まるところだ。

プロも認める究極の精密技術

kaikaFINの最大の特長は、テクダイヤが誇る精密機械加工技術を活かした設計にある。内部には30度のテーパー加工が施され、材料の優れた流動性と詰まりの抑制を両立している。また、同心度20μmという極めて高精度な加工技術により、積層面がなめらかで美しい仕上がりを実現する。

これらの技術により、他社製品では困難だった超微細プリントが可能となり、精密なモデル作成を必要とするプロフェッショナルユーザーから高い評価を受けている。

Bambu Labプリンター対応で用途が広がる

注目すべき点は、スライスエンジニアリング社のMakoホットエンドとの互換性である。このホットエンドはBambu Lab X1およびP1シリーズに対応しており、Bambu Lab公認のアップグレードパーツとなっている。

純正ホットエンドでは交換が難しかったノズル部分を簡単に交換できるようになり、ユーザーの生産性向上に貢献する。さらに、kaikaFINを装着することで、これまでBambu Labプリンターでは実現できなかった0.1mmノズルによる超精密プリントが可能になる。

製品ラインナップと販売情報

kaikaFINは、穴径0.1mmと0.4mmの2種類をラインナップ。アメリカ市場では0.1mmのみ、日本市場では両サイズが販売される。

価格(日本):

  • kaikaFIN 0.1mm: 6,980円
  • kaikaFIN 0.4mm: 5,980円
  • Makoホットエンド + kaikaFIN 0.1mm: 16,980円
  • Makoホットエンド + kaikaFIN 0.4mm: 15,980円

※X1E対応Makoホットエンドの場合は+1,000円

2025年4月8日(火)より、テクダイヤの公式オンラインショップ「kaika shop」およびスライスエンジニアリング社の公式サイトにて販売開始予定である。日本のkaikaショップでは日本時間正午から注文受付が開始される。

RAPID+TCTで初披露

新製品kaikaFINは、2025年4月8日から10日までアメリカ・デトロイトで開催される世界最大級の3Dプリンティング展示会「RAPID+TCT」(ブース番号:2445)で初めて一般公開される。会期中は製品デモンストレーションも行われる予定である。

テクダイヤ株式会社は1976年創業の精密機器メーカーで、ディスペンサーノズルを主力製品として世界的シェアを誇っている。そのノウハウを活かし2021年に発売を開始した3Dプリンター用精密ノズル「kaika」シリーズは、ホビー用途だけでなく、バイオマテリアルプリンティングや航空宇宙、自動車産業などの産業用途でも高い性能を発揮している。

スライスエンジニアリング社について

スライスエンジニアリング社はアメリカ・フロリダ州に拠点を構える3Dプリンター用コンポーネントメーカーである。第一原理とエンジニアリングの卓越性に重点を置く同社のコンポーネントは、比類のない信頼性と優れたパフォーマンスを提供する。精密に設計された工業用途向けのソリューションは、高速印刷と優れた結果を実現する。

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編集/記者

2019年のシェアラボニュース創刊以来、国内AM関係者200名以上にインタビューを実施。3Dプリンティング技術と共に日本の製造業が変わる瞬間をお伝えしていきます。

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