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城東テクノ社が、Fikemp社と輸入販売店契約を締結!「PLN 3Dプリンタフィラメント」のサンプルワークを開始

城東テクノ社のオリジナル商品「JIZAI」のページより。

住宅建材メーカーの城東テクノ株式会社(大阪府大阪市中央区、以下、城東テクノ社)は、フィラメントメーカーFikemp社(ポルトガル シントラ)と2024年9月1日に輸入販売店契約を締結。同時に「PLN 3Dプリンタフィラメント」のサンプルワークを開始。これにより、城東テクノ社のオリジナル商品「JIZAI」とともに、新たな3Dプリンタフィラメント市場の開拓を進める。3Dプリンタ市場は年々拡大を続けている。城東テクノ社は反りにくいポリプロピレンフィラメント「JIZAI」を開発し、発売している。また、海外の3Dプリンタフィラメントメーカーが手掛ける特徴的な商材を日本国内で販売することで、ラインアップのさらなる充実を図る。(上部画像は城東テクノ社のオリジナル商品「JIZAI」のページより。出典:城東テクノ社)

「PLN 3Dプリンタフィラメント」とは

今回サンプルワークを開始するPLNは、治具や試作品、一般的な工業用途に最適なバイオポリマーである。この素材は高い機械的強度と衝撃強度を有し、さらにアニール処理を施すことで最大170℃の耐熱性を実現する優れた特性を持つ。

まず、耐熱性については、PLNは一般的なPLAを大きく上回る性能を誇る。通常、PLA PLUSでは110℃で変形が始まり、180℃で完全に溶融してしまうが、PLNはこれらの温度に対して優れた耐性を発揮する。

110℃25分アニール+180℃25分アニール
110℃25分アニール+180℃25分アニール
110℃25分アニール+180℃25分アニール(出典:城東テクノ社)

次に、機械的強度においても、PLNは注目に値する性能を備えている。その造形精度はPLAと同等でありながら、衝撃強度に関してはABSと同レベルにまで改善されているため、耐久性が求められる用途にも対応可能である。

機械物性「造形後」
機械物性「造形後」(出典:城東テクノ社)

また、PLNを使用した3Dプリンタでの造形に際しては、推奨される一般的な設定条件がある。これにより、安定した造形が可能となる点も特徴の一つである。

造形条件
造形条件(出典:城東テクノ社)

さらに、PLNは全8色のカラーバリエーションを予定しており、用途やデザインに応じて幅広い選択肢を提供する。このように、PLNは機能性と利便性を兼ね備えた素材であると言える。

サンプルワークについて

使用感のフィードバックに協力できる方を対象に、抽選で200名様にサンプル(1kg・フィラメント・1.75mm径)を無償提供するとのことだ。応募締め切りは12月25日までであり、発送は2025年1月初旬より順次行う予定だ。ただ、今回提供する無償サンプルはホワイト色のみとなるとのこと。

サンプルの応募はこちらのリンクより受け付けている。

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