次世代高速PETGフィラメント「Polymaker™ PETG」発売 最大500mm/sの高速造形に対応

2026年3月18日
出典:サンステラ
出典:サンステラ

3Dプリンター関連製品を販売する株式会社サンステラ(東京都豊島区、以下、サンステラ)は、材料メーカーJF Polymers Co., Ltd.のフィラメントブランド「Polymaker」が開発した新製品「Polymaker™ PETG」の販売を開始した。高速3Dプリント環境に対応する次世代PETGフィラメントとして設計されており、従来のPETGの強度や安定性を維持しながら高速造形でも安定した押出性能を実現するという。

高速3Dプリント向けに設計された新世代PETG

近年、デスクトップ3Dプリンターでは高速造形への対応が急速に進んでいる。それに伴い、材料にも高い流動性と安定した押出性能が求められるようになっている。今回発売されたPolymaker™ PETGは、高フロー配合を採用することで高速プリント時でも糸引きを抑え、滑らかな押出を実現する材料である。最大300mm/sの造形速度でも安定した造形が可能であり、高流量ノズルを使用した場合には500mm/s以上の高速印刷にも対応するとしている。また、高速造形時でも層間接着や表面品質を維持できるよう設計されており、開放型のFDM方式3Dプリンターでも安定した造形が可能だという。

層間強度と外観品質を両立

新たに改良された材料配合により、層間結合性能が向上し、反りを抑えた造形が可能となった。また、長時間の造形でもノズル詰まりが起こりにくく、安定した押出性能を維持する。その結果、造形直後でもプロフェッショナル品質の外観を持つパーツを得ることができ、寸法安定性の高い部品の製作が可能になるとしている。

プロトタイプから実用部品まで幅広い用途に対応

Polymaker™ PETGは、靭性・柔軟性・外観品質のバランスに優れた材料であり、機能部品から装飾用途まで幅広く利用できる。ギアやブラケット、治具といった機械部品のほか、屋外マウント、スポーツアクセサリー、コスプレ小道具、カスタムサイネージなど多様な用途に対応する。また、化学耐性と約70℃の耐熱性(HDT)を備えているため、屋内外の機能用途にも適している。耐久性の高いプロトタイプや量産パーツなど、大量造形プロジェクトにも対応できる材料として位置付けられている。なお、本製品は従来製品であるPolyLite™ PETGの後継モデルとして位置付けられており、透明色についてはPolyLite™ PETGが継続して提供される。

製品概要

製品名:Polymaker™ PETG

カラー:ブラック / ホワイト / グレー / ブルー / オレンジ / レッド

※他カラーも順次展開予定

フィラメント径:1.75mm(±0.05mm、通常 ±0.02mm)

重量:1,000g

推奨プリント温度:240 – 260℃

推奨プリント速度:最大300mm/s(最大500mm/s程度まで対応)

推奨ヒートベッド温度:60 – 70℃

スプール仕様

パッケージサイズ:209mm (W) × 223mm (D) × 75mm (H)

パッケージ重量:約1.4kg

スプールサイズ:200mm (W) × 200mm (D) × 60mm (H)

スプール内径:55mm

販売情報

希望販売価格:4,180円(税込)

販売開始日:2026年3月12日

販売チャネル

・サンステラ3Dモール

・Polymakerストア

・正規取扱販売店各社

編集部コメント

近年のデスクトップ3Dプリンターは、CoreXY機構や高速制御技術の進化により造形速度が大幅に向上している。Bambu LabやCreality、Prusaなどの新世代機では300mm/s以上の高速造形が一般化しつつあり、材料側の対応も重要なテーマになっている。今回登場したPolymaker™ PETGは、高フロー配合によって高速押出と層間接着を両立させた点が特徴であり、従来のPETGでは難しかった高速造形環境への対応を狙った材料といえる。高速化するデスクトップ3Dプリント市場において、今後こうした高速対応フィラメントは標準的な選択肢になっていく可能性がある。

用語解説

■ PETG
ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)。FDM方式3Dプリンターで広く使われる樹脂材料の一種。PLAよりも耐衝撃性や耐熱性に優れ、ABSよりも反りにくく扱いやすいことから、機能部品や屋外用途など幅広い用途で利用されている。
■ 層間接着
FDM方式3Dプリントにおいて、積層された各層同士がどれだけ強く結合するかを示す性能。層間接着が弱いと造形物が層方向に割れやすくなるため、機能部品の強度や耐久性に大きく影響する。
■ HDT(荷重たわみ温度)
材料が一定の荷重を受けた状態で変形し始める温度を示す指標。3Dプリント材料の耐熱性能を評価する際に用いられ、HDTが高いほど高温環境でも形状を維持しやすい。

サンステラの関連記事

今回のニュースに関連するものとして、これまでShareLab NEWSが発表してきた記事の中からピックアップして紹介する。ぜひあわせてご覧いただきたい。

国内外の3DプリンターおよびAM(アディティブマニュファクチャリング)に関するニュースや最新事例などの情報発信を行っている日本最大級のバーティカルメディアの編集部。

関連記事を探す

記事検索

1948の記事から探す

最新記事

編集部のおススメ記事