3Dプリンターによる世界最長の橋がオランダに誕生
オランダで、世界最長のコンクリート3Dプリンター橋が誕生した。
Bridgeプロジェクトは国家プロジェクトとして、オランダの公共事業・水管理局とナイメーヘン市、デザイナーのミシェル・ヴァン・デル・クレイ氏による共同で進められた。
建設工事における新しい技術の適用として、コンクリートの3Dプリントという新しい手法を使ったイノベーションと言えよう。
最大の特徴は、流線形をふんだんに使ったデザイン。
ヴァン・デル・クレイ氏は語る。
「従来の施工方法では到底実現できない造形を目指し、自然界にある無駄のない形状に行き着いた」
3Dプリンター技術の最大の利点として、型枠が不要になること。型枠を組みにくい空洞や曲面を自由に配置したデザインを採用し、桁と橋脚の接合部は、木の幹から枝が生え出るようななめらかな流線形を再現したという。
部材の製作を2019年5月13日に3Dプリンターで開始し、現在すでにこちらのサイトで、架設した状態を見ることができる。
今後は、このようなデザイナーによって荷重、長さ、および地面の状態をパラメータを操作しながら、魅力的なバリエーションの橋ができていくのだろう。
建築デザイナーは、3Dプリンターという協力なツールを手に入れた。
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