ウエディングドレスデザイナーが3Dプリンターでドレスデザインを一新
イスラエル在住の人気ウエディングドレスデザイナー・Ada Hefetz 氏が、Stratasys社の3Dプリンターを用いて制作した新コレクションを発表。ミラノのデザインウィークで3つのドレスが発表された。画像はAda Hefetz 氏がデザインし、3Dプリンターを活用してつくられたウェディングドレス(出典:ストラタシス・ジャパン社)
今後のコレクションでも3Dプリンターを活用すると発表
Ada Hefetz 氏が3Dプリンターを活用してウエディングドレスを制作したのは、これが初めてのこととなる。常にデザインの境界線を押し広げることで知られる同氏は、今回の3Dプリンター活用について以下のように述べている。
「手作業でこのレベルのシンメトリーを実現するのは不可能です。Stratasys社の3DFashionテクノロジーなしに、これほど複雑な幾何学デザインを実現できなかったでしょう。3Dプリンターのおかげで、数式を使ってデジタルで新しい形を作り、それを直接生地に造形することができ、パターンを完璧に再現することができます」
ウエディングドレスデザイナー・Ada Hefetz 氏
Ada Hefetz 氏は今後すべてのコレクションにStratasys社の3Dプリンター「J850 TechStyle」を使用する予定だという。今回3Dプリンターで造形されたウェディングドレスは、ハイエンドファッション分野にサービスを提供するイタリアの大手メーカー、Dyloan社が所有・管理するミラノの「D-House Urban Laboratory」にて展示されている。
Stratasys社「J850 TechStyle」の特徴
「J850 TechStyle」はStratasys社が特許を取得したプリント方法「Polyjet方式」の3Dプリンターだ。Polyjet方式では、2Dのインクジェットプリンターのようにヘッドのノズルから3Dプリンターの印刷素材となる液体樹脂を噴射し、UVライトで硬化することを繰り返して造形する。
「J850 TechStyle」では、デザインをテキスタイルや衣服に直接プリントが可能だ。7種類の素材をフルカラーで同時に布地に直接プリントし、透明度や詳細なテクスチャを表現できる。まさにファッション分野に特化した3Dプリンターといえるだろう。
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