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NSK、サイフューズ社が製品製造工程の自動化へ向けた新技術開発に成功

NSKのプレスリリース。

日本精工株式会社(東京都品川区、以下「NSK」)と株式会社サイフューズ(東京都港区、以下「サイフューズ社」)は、再生医療、細胞医療、創薬、ヘルスケアなど次世代の成長分野において、新しい細胞製品の実用化および商業化に向けた技術開発に成功した。(上部画像はNSKのプレスリリース。出典:NSK)

3D細胞製品の商業生産技術への応用を見据えた新技術の共同開発

NSKとサイフューズ社は、再生医療、細胞医療、創薬、ヘルスケアなど次世代の成長分野の拡大と発展を目指して協業パートナーシップを締結し、サイフューズ社が進める再生医療製品の一環である3D細胞製品の生産技術への応用を視野に入れた新技術の開発を共同で進めてきた。今回開発された技術は、サイフューズ社独自のバイオ3Dプリンティング技術に、NSKが産業機械事業における精密機器開発で培ってきた精密位置決め技術を用いたメカトロ技術を組み合わせたものである。これによってサイフューズ社のバイオ3Dプリンタ「S-PIKE®」(製品名:スパイク)に搭載されている研究開発向け技術を、3D細胞製品の商業生産技術として応用・発展させることが可能になった。

自動化技術の進展による3D細胞製品の生産性と品質の向上

両社の協業による成果を基に、製品製造工程の各プロセスの自動化に向けた技術や装置、設備の開発がさらに進展することが期待されている。本技術の導入により、サイフューズ社が手掛ける再生医療製品やヒト3Dミニ肝臓といった革新的な3D細胞製品の生産性向上と品質改善が図られる見込みである。

今後もパートナーシップを強化し、様々な企業パートナーとの協業や共同開発等の企業間連携を拡大していくことで、引き続き、再生・細胞医療、創薬およびヘルスケアなどの次世代成長分野の拡大・発展に貢献する製品・サービスの創出を目指して協創するとのことだ。

NSKについて

NSK(日本精工株式会社)は、1916年に設立され、日本初の軸受(ベアリング)の製造を開始した老舗メーカーである。軸受、自動車部品、精密機器の分野で世界的に展開し、特に軸受の分野では世界トップクラスのシェアを誇る。また、ボールねじや電動パワーステアリングなどでも高い評価を得ている。NSKは「MOTION&CONTROL™」を掲げ、安全で円滑な社会の実現と地球環境の保全に取り組んでいる。

サイフューズ社について

サイフューズ社は、再生医療分野で独自のバイオ3Dプリンティング技術を活用し、細胞のみで立体構造を形成する技術を持つベンチャー企業である。この技術により、再生医療製品の実用化を目指し、患者への移植や商業生産に向けた事業基盤の整備を進めている。現在、再生医療技術は臨床開発段階にあり、将来的には動物実験の代替や創薬分野への応用も視野に入れている。

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