入れ歯の困りごとを解消!日本初の無料入れ歯アプリ「入れ歯銀行アプリ」新登場
歯の健康を保つことは多くの人々にとって重要な課題であり、特に歯の抜歯や削る治療の後には再生が難しいため、名医を探すことが一般的だ。中でも入れ歯に関する情報は限られており、良い歯医者を見つけるのは容易ではない。株式会社お守り入れ歯（北海道札幌市）は、3Dプリンターでスペア入れ歯を作製する会社だ。（上部画像はプレスリリースより。出典：株式会社お守り入れ歯）
同社はこのような状況に対し、全国展開する入れ歯データの無料保管サービス「入れ歯銀行」に加え、近くの名医を簡単に見つけられ、治療の進捗を家族と共有できる日本初（※自社調べ）の入れ歯専用アプリを開発し、2024年8月1日にリリースした。このアプリにより、入れ歯利用者の名医探しが格段に容易になるだけでなく、治療情報の共有もスムーズに行えるようになる。
入れ歯に関する様々な悩みを解消するアプリ誕生
このアプリでは、スマホを使って近くの名医を簡単に探せるだけでなく、相談や治療の履歴、進捗を家族と共有することができる。初めて入れ歯を作る人にとって、入れ歯の種類や治療手順、日常生活で気を付けることやお手入れ方法を事前に知ることで、不安を解消することが可能である。使用中の入れ歯の痛みや外れる悩み、迅速な製作、寝るとき用や予備の入れ歯が欲しいなどのニーズに応じた入れ歯の種類もわかる。写真保存機能により、試着時に製作前の写真と比較でき、離れて暮らす家族も治療の進捗や見た目を確認できる。「入れ歯銀行アプリ」は、初めての人から使用中の人、その家族まで安心して使えるように開発された。他の歯医者に通院中の人でも、誰でも利用でき、料金は無料である。
遠方からの「上手い先生いませんか?」がきっかけに
アプリ開発の背景には、全国展開している入れ歯データ無料保管サービス「入れ歯銀行」への道外からの多くの問い合わせがあった。「近くに腕の良い歯医者はいないか？」という質問が最も多く、歯の抜歯や削りは再生が不可能で食事にも大きな影響を与えるため、慎重に歯医者を選ぶ人が多い。特に入れ歯に関する情報はネットや口コミ、知人からの情報収集が難しく、利用者が少ないため情報が得にくいのが現状だ。そこで、アプリには「入れ歯銀行」に加盟している歯医者を登録し、入れ歯治療に精通した経験豊富で技術の高い歯医者を見つけやすくした。さらに、アプリから直接相談ができる機能も追加した。
もう一つの理由は、家族からの何気ない一言が患者の心に影響を与えることが多かったためだ。製作途中の試着時に写真で確認することは多いが、完成後に家族から「なんか変」と言われて落ち込む患者もいた。中には、試着時に東京の娘が確認のために北海道まで来たケースもあった。「先生は男性だから気にならないでしょうが、女性にとっては1ミリの違いが重要なんです」との声もあり、前歯の形や笑った時に見える歯の大きさなど、見た目に対する家族の心配を改めて認識した。
親を心配する子どもの気持ちも大切に
代表取締役の池田 昭 氏は次のように述べている
「最近では、高齢の親と離れて暮らす家族が増加しているが、共働きや子供の習い事などで容易に帰省できない状況が多い。このため、初めて入れ歯を作る本人だけでなく、離れて暮らす家族も安心できる方法を検討した。高齢者の多くはスマホの使用率が高く、アプリをダウンロードして使いこなしている人も多い。そこで、家族と情報を共有できるツールとして、全国の名医を簡単に探し、不安なことを相談できるだけでなく、治療の進捗や見た目も確認できる安心アプリを開発した。今後はお役立ち情報やお手入れ方法の動画など、新しい機能を順次追加していく予定である。」
今後の展望
「入れ歯銀行アプリ」は、今後さらに機能を高め、多くのユーザーに利用されることが期待されている。 具体的には、デジタルデータの精度の向上や、より簡単なスキャン手法の開発が進められ、また、この技術は入れ歯以外の医療機器や義肢などの分野にも応用可能であり、将来的には幅広い医療分野での利用が見込まれている。最適化や、予防医学的なデータ活用など、新たなサービス展開も検討。高齢者や入れ歯利用者の生活の質が一層向上することが期待される。日本発の技術として世界中の入れ歯利用者に貢献することを目指している。
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