フィジオマキナが、健都イノベーションパークNKビル内のターンキーラボ健都にバイオアッセイ研究所を新設

2025年5月30日
フィジオマキナのプレスリリースより。

フィジオマキナ株式会社(埼玉県越谷市、以下、フィジオマキナ)は、2025年5月12日、大阪府摂津市の健都イノベーションパークNKビル内、ターンキーラボ健都において「バイオアッセイ研究所」を新設した。新設された研究所には、P2/BSL2に準拠した個室型ラボが整備されている。(上部画像はフィジオマキナのプレスリリースより。出典:フィジオマキナ)

MPSとバイオ3Dプリンターを融合した先端研究基盤、フィジオマキナが創薬支援を加速

本研究所の設立は、世界最先端のMicro Physiological System(MPS)技術を用いた次世代型創薬評価基盤の構築を主眼としたものである。設備面では、ドイツTissUse社製の多臓器対応型MPS、スイスReadily 3D社による超高速バイオ3Dプリンター、オランダOptics11 Life社のナノインデンテーション装置といった先端技術を結集した機器が導入されており、高度な生体模倣環境の実現が可能となっている。

これにより、医薬品の安全性および有効性の評価、ならびに疾患モデルの研究開発が一層加速される見込みである。また、製薬企業やバイオテクノロジー企業をはじめとするパートナー企業に対して、革新的かつ実用的なソリューションを提供する体制が整うこととなる。

画像はフィジオマキナプレスリリースより。出典:フィジオマキナ
フィジオマキナプレスリリースより。出典:フィジオマキナ

MPS技術で創薬革新をリード!フィジオマキナの挑戦

フィジオマキナは、特にMicro Physiological System(MPS)技術を活用した創薬支援に注力しており、ヒト由来細胞を基盤とした高精度な生体模倣モデルの構築を通じて、医薬品の有効性・安全性評価や疾患研究の革新を目指している。国内外の研究機関や企業との連携を積極的に展開し、次世代型創薬インフラの確立を推進中。バイオプリンティングやナノインデンテーションなどの先端技術も導入し、再現性と応用性の高い評価プラットフォームの提供を強みとしている。

バイオ3Dプリンターが切り拓く次世代創薬評価の未来

今回導入されたバイオ3Dプリンターは細胞やバイオマテリアルを用いて三次元的な組織構造を再現する先端技術であり、創薬や再生医療の分野で大きな革新をもたらすと期待されている。その中でスイスReadily 3D社の超高速バイオ3Dプリンターは、高精度かつ迅速な細胞・組織構築が可能であり、従来の細胞培養技術では困難であった微細な三次元構造や臓器機能の再現が現実のものとなりつつある。

将来的には、バイオ3Dプリンターを用いた「生体モデルのオンデマンド構築」が一般化することで、個別化医療に対応した創薬評価、患者由来細胞による疾患モデル作成、さらには実験動物の使用削減など、倫理的・科学的な面での進展が期待される。フィジオマキナは、こうした技術革新を積極的に取り入れることで、より実用的かつ革新的な創薬支援ソリューションを提供し、医薬品開発の効率化と成功率向上に寄与する存在としての地位を確立していく構えである。

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