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様々な形状の通い箱を把持できるラティス構造の柔軟指を開発 ― リックス社・キックロボティクス社

電球も問題なく把持できるロボットハンドツール「柔軟指」

リックス株式会社は、キックロボティクス株式会社と共同で、ロボットハンドツール「柔軟指」を開発して企業導入を行っている。この柔軟指は、3Dプリンターで作成されたラティス構造の樹脂を使用し、柔軟性を持たせたもので、効率的な把持を実現するものだ。(上部画像は電球も問題なく把持できるロボットハンドツール「柔軟指」出典:リックス社)

リックス社とキックロボティクス社

リックス社は、1907年(明治40年)に福岡で創業した東京証券取引所(プライム市場)と福岡証券取引所に上場しているモノづくり企業で、その事業内容は、流体応用機器・設置製造販売、精密自動・計測機器販売、製鋼副資材等の販売など多岐にわたるが、IC樹脂バリ取り装置、金属深穴バリ取り装置、超高圧水剥離洗浄装置などでも知られる。

ゴムライク樹脂を活用して柔軟な把持を実現
ゴムライク樹脂を活用して柔軟な把持を実現(出典:リックス社)

キックロボティクス社は、産業用ロボットに関する機器の研究・開発・販売を手掛ける企業だ。2019年4月25日に設立され、福岡県北九州市に本社を置く。従業員数は2022年9月時点で2名、役員は3名とものづくりスタートアップといえるだろう。ロボットハンドツールや自動化システム、無人航空機などの技術に取り組んでおり、ラティス構造を用いた柔軟なロボットハンド「柔軟指」開発は今回の協業に繋がっている​。

キックロボティクス社が開発した柔軟指の特徴は、ラティス構造(複雑な立体格子構造)にある。この構造により、耐久性を保ちつつ「やわらかさ」を実現し、複雑な形状の通い箱(プラスチックコンテナ)なども安定して把持できるという。

キックロボティクス社のラティス構造による柔軟指については過去にShareLab NEWSでも取り上げている。詳しくは以下の記事をご覧いただきたい。

ラティス構造により、材料の異方性を活用し、把持方向に対して大きく変形することで箱のリブ等の形状に適応、一方で、重力方向に対してはあまり変形せず、脱落を防ぐことができる。繰り返しの変形テストを行った結果、約400万回の使用後も把持性能が変わらないことが確認されているという。このようなことから、自動車業界のように大量の部品を大量に搬送する生産現場への導入を目指しているという。

柔軟指に関する取組内容 

リックス社は、福岡県の工場で自社製品の製造に柔軟指を導入し、研削工程でのチャックミスによる停止をゼロにすることができたと報告しているようだ。 

福岡県糟屋郡にある工場で使用されている柔軟指
福岡県糟屋郡にある工場で使用されている柔軟指(出典:リックス社)

今後の展開として、主に自動車業界を想定顧客としながらも、開発を進める中で様々な業界向けに提案していく予定だ。この共同開発は、リックス社の長期経営計画とキックロボティクス社の技術力を組み合わせることで、従来にない高性能なロボットハンドツールを開発し、産業界に貢献することを目指している​​。

複雑な立体格子形状のラティス構造を活用
複雑な立体格子形状のラティス構造を活用(出典:リックス社)

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今回のニュースに関連するものとして、これまでShareLab NEWSが発表してきた記事の中から3つピックアップして紹介する。ぜひあわせてご覧いただきたい。

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