関西大学、大阪冶金との共同開発材料「関大合金シリコロイ」を大阪・関西万博で展示

2025年8月6日
大阪冶金のニュースページより。

2025年8月5日から11日の1週間、大阪・関西万博における「大阪ヘルスケアパビリオン リボーンチャレンジエリア」にて、関西大学が出展を行う。同大学は「Academia×REBORN ~学理と実際との調和~」をテーマに掲げ、大学と企業の連携によって創出された研究成果を世界に発信する。(上部画像は大阪冶金のニュースページより。出典:大阪冶金)

大阪ヘルスケアパビリオン リボーンチャレンジエリアとは

大阪ヘルスケアパビリオン「リボーンチャレンジエリア」とは、2025年大阪・関西万博において「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現するために設けられた展示エリアの一つである。本エリアは、医療や健康、福祉、生活の質向上に資する技術・取り組みを紹介し、多様な主体によるチャレンジングな試みを世界に向けて発信することを目的としている。企業、大学、自治体などが連携し、先端医療や再生医療、バイオ技術、ウェルビーイングに関する実証・展示が行われる場であり、「REBORN=再生・再挑戦」の名のもと、未来社会における人間の可能性を探る舞台と位置づけられている。

関大合金シリコロイの3D造形が示す環境対応型ものづくりの可能性

また、関西大学が開発した先端材料「関大合金シリコロイ(高ケイ素ステンレス鋼)」を原材料とし、3Dプリンターによって製造された造形物も紹介される予定である。この材料は極低温環境にも対応可能な特性を持ち、脱炭素社会の実現に貢献する素材として期待されている。今回の展示では、環境負荷低減技術の一端として、その応用例が示される。

学と産が描く未来社会 日本のものづくりと革新を体感

本出展は、学術と産業界が連携して生み出すイノベーションの具体例として、関西大学の研究力と先進技術の融合を提示するものであり、来場者に向けて日本のものづくりと未来社会の姿を訴求する場となる。

来場者は、伝統と先端技術が交差するこの展示を通じて、日本の独自性と未来志向の融合を体感することができる。

特殊合金と3D技術で未来を拓く。大阪冶金の先端ものづくり

大阪冶金株式会社は、金属材料の研究開発から精密加工までを手がける大阪府に本社を置く企業である。特に高温・極低温環境に対応可能な特殊合金の開発に強みを持ち、関西大学との共同研究によって誕生した「関大合金シリコロイ(高ケイ素ステンレス鋼)」など、先端材料分野での技術力が評価されている。また、近年では3Dプリンターによる積層造形技術との融合にも注力しており、脱炭素社会や次世代産業のニーズに応える革新的なものづくりを推進している。産学連携による研究開発を軸に、未来の製造業をリードする存在を目指している。

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