ストラタシスがオフィスでの使用に最適なフルカラー3Dプリンター、J55を発表
Stratasys Ltd.(以下、ストラタシス)は導入しやすい価格でオフィスに最適なデザイナー向け3Dプリンター「J55 3Dプリンタ」(以下、J55)を発表した。(画像は、ストラタシス公式Webサイト引用)
J55とはどのような3Dプリンターなのか?
ストラタシスのプレスリリースによれば、J55は約50万色を再現可能で、5種類の同時プリント材料などを提供し、優れた生産性を実現するなど注目に値するさまざまな機能を持っているようだ。以下、同製品の基本スペックである。
J55のスペック概要 | |
注目技術、機能 | 回転造形プラットフォーム、フルCMF |
アプリケーション | オフィス中心 |
対応材料 | 硬質、透明、不透明、高速ドラフトなど、幅広い材料 |
最大同時造形材料数 | 5 |
積層ピッチ | 18.75μm |
造形精度 | ±100 μ |
最大造形サイズ | 1,174 cm2 |
重量 | 228kg |
床専有面積 | 0.43m2 |
出荷開始予定 | 2020年7月 |
その他 | Pantone®カラー認証 |
メンテンナンスの簡素化などを可能にする回転造形プラットフォームとフルCMF機能
J55の注目すべき技術として、固定プリント・ヘッドを備えた特許取得済み回転造形プラットフォームがあり、これにより、信頼性の最大化とメンテナンスの簡素化を実現するとのことだ。また同技術は、小フットプリントでの大型造形を可能にすると同時に、造形時のノイズを家庭用冷蔵庫と同レベルに抑えており、騒音の問題をほぼ解消している。
ストラタシスの製品担当エグゼクティブ・バイス・プレジデント Omer Krieger氏は、同製品について以下のように語っている。
「私たちはあらゆる場所の製品デザイナーとエンジニアのために製品開発プロセスを真の意味で変革する、革新的な新3Dプリンターを開発しました。J55は実質上あらゆる製品デザイン・チームの予算にフィットするだけでなく、3Dプリンティング可能なパーツの品質はクラス最高です。非常にシンプルなので、誰でも使用が可能です。また、運転していることを忘れるほど静音です」
またフルCMF(Color=カラー、Material=材料、Finish=仕上げ)機能によって、フルレンジのテクスチャー、VeroClearの透明度、X-Riteベースのカラー・プロファイル、PANTONE®対応カラーなどの高性能PolyJet材料を活用しており、信頼性の高い世界共通のカラーを提供している。
無料アプリを使って、仮想空間に3Dプリンターを設置
また無料アプリであるストラタシス 3Dプリンティング ARを使用すると、J55をどこにでもバーチャルに設置することが可能。アプリには、J55の3Dモデルと実寸大のモデルが含まれており、機器のデザインとその機能性を空間に正確に表現できる。ホットスポットという機能を使って、機器の詳細を調べることが可能であり、技術仕様、ビデオ、3Dパーツなどを閲覧できるようだ。
iOS用のApple StoreとAndroids用のGoogle Playストアの両方で利用が可能で、ドイツ語、イタリア語、フランス語、スペイン語、日本語、韓国語、中国語にも対応しているとのことなので、是非インストールしていただき、同機器の凄さを体感してもらいたい。
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