Bfull社が月額3万円から利用できる試作のサブスクを開始
3Dプリンターの販売や出力サービスなどを行うBfull社(愛知県一宮市)が、2023年11月8日から、新サービス「Bfull試作のサブスク」の提供を開始した。月額プランを選び、プランごとに設定された造形重量まで定額で使い放題となる。18台のSLA(光造形)方式の3Dプリンターを設置し、従来工法に比べて低価格と短納期での試作品作製サービスを提供する。
データから造形したサンプルは無料で入手できるので、仕上がりを確認してからの依頼も可能だ。(上部画像は「Bfull試作のサブスク」の特徴。出典:Bfull社)
「Bfull試作のサブスク」の特徴
「Bfull試作のサブスク」では、1か月あたりの造形重量に合わせて選べる5つのプランが用意されている。トライアルに最適な200g月額3万円(税別)のプランから、10㎏まで利用できる月額75万円(税別)までラインナップされている。
造形重量はパーツ体積(㎤)×材料比重1.13(g)で算出し、パーツ体積はBfull社が保有するソフトの試算結果が用いられる。
プランごとに1か月あたりに依頼できる回数も異なっており、200gと500gのプランは月3回まで、1kgと5kgのプランは月4回まで、10kgのプランは月5回までとなっている。依頼1回につき20種類のデータまで依頼可能で、造形物に対しての黒塗装やサポート面研磨もオプションで依頼できる。
使用される3Dプリンターについて
造形に使用される3Dプリンターは中国の3DプリンターメーカーZRapid社の「ZRapid iSLAシリーズ」をユーザーのニーズに合わせてパラメーターを最適化した「ZRapid iSLA by Bfullシリーズ」だ。
大手自動車メーカーにも導入されている産業用大型光造形3Dプリンターで、大きなパーツも一体で造形できる上、滑らかな表面精度とJIS中級相当の優れた形状再現性に特徴がある。造形素材は紫外線に反応して硬化する樹脂素材のABSライクの白と透明の2種類となる。
「Bfull試作のサブスク」は、同業者からの依頼も受け付けている。「自社で保有している3Dプリンターだけでは生産性が悪い」「現在の外注先の価格や納期に不満がある」といった場合には、一度利用を検討してみる価値はあるだろう。
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