UltiMaker社が、新型産業用3Dプリンター「Factor 4」を発売
UltiMaker社は、新型産業用3Dプリンター「Factor 4」の販売を開始した。「Factor 4」は、精度が高く多様な材料に対応可能であり、安定した造形品質を実現する。小ロット生産や複雑な部品の製造に適しており、経済性と効率性を向上させる。(上部画像はUltiMaker社の新型産業用3Dプリンター「Factor 4」出典:UltiMaker社)
「Factor 4」の特長
- 設計から最終成型までの精度の高い用途への適用
Factor 4は、二つの材料を押し出し、工業用のサポート材料やオンボードプリントプロセスレポートによって作業が容易で、成功確率が高まり、造形のばらつきが抑えられる。エクストルージョン速度の制御と造形のばらつきが10%未満であることにより、一貫した寸法精度が保証されている。
- 再現性の高い造形
330×240mmのフレキシブルビルドプレートを利用して、PEIコーティングにより造形物を素早く取り外せる。PPS CF、PET CF、タフPLA、PETGを使用した際の寸法精度も確認されている。
- 未来を予測して実現するテクノロジー
最高340℃まで対応可能なHTプリントコアを使用し、完全に密閉されたビルドボリュームと加熱ベッドにより、どのような設置環境でも材料に応じた最適な加工条件を保証する。
- UltiMaker CuraとDigital Factoryによる環境提供
強力なスライスエンジンとネイティブCADファイルサポート、400以上の調整可能な設定を持つUltiMaker Curaソフトウェアを用い、デジタルファクトリーでの共有ワークスペースや役割分担、進捗のモニタリングが可能である。
- 用途と材料に応じたプリントコアのマッチング
UltiMakerプリントコアはクイックスワップ設計で、EEPROMチップを利用して、任意のプリントジョブに合わせて素早く交換が可能である。これにより作業効率が向上し、ダウンタイムが減少する。
UltiMaker社の市場戦略と今後の展望
UltiMaker社は産業用プリンティング市場におけるシェアの拡大を目指している。「Factor 4」の導入により、高性能と多材料対応能力を活用、製造プロセスの効率化を図ることができる。教育、ヘルスケア、自動車産業など、さまざまな分野への適用を見据え、更なる技術革新と市場ニーズの探求を進めている。
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