東京都港区に本部を構える一般社団法人3Dプリンター活用技術検定協会(以下、ACSP)は、「2025年度前期 3Dプリンター活用技術検定試験」の受験申込受付を開始した。申込期間は2025年7月1日から9月30日まで、試験は2025年11月17日に全国の提携試験会場で実施される予定だ。(上部画像はACSPのウェブサイトより。出典:ACSP)
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ACSPとは
ACSPは、3Dプリンターに関する知識と技能の普及・向上を目的に設立された団体である。産業界や教育現場における積層造形技術の活用が進む中、現場で通用する実践的なスキルの評価制度が求められており、同協会はその需要に応える形で「3Dプリンター活用技術検定」を実施している。基礎知識から応用技術までを体系的に学べる検定体系を整備し、人材育成と技能の標準化を支援。技術者や教育機関、企業の人材育成に寄与している。
実務直結のスキルを評価 「基礎」「応用」の2階層で3Dプリンター技術を体系的に検定
本検定は、3Dプリンターの基礎知識から実務活用に至るまでを体系的に評価するものであり、業界における技能の可視化と標準化を目的に創設された。試験区分は「基礎検定」「応用検定」の2階層で構成されており、それぞれがCADデータ作成、造形手法、材料知識、後加工技術など、現場で求められるスキルの習熟度を測る。
AM技術の拡大に伴い高まる人材需要と注目される検定
昨今、積層造形技術(AM技術)は、航空宇宙、自動車、医療、建設業界をはじめ多様な分野で活用が進んでおり、それに伴い人材需要も急増している。経済産業省が掲げる「高度な金属積層造形システム技術」の国家プロジェクトでも、設計・材料・加工に通じた人材育成の必要性が強調されており、本検定はその一環として注目されている。
なお、受験申込や試験要項、過去問題のダウンロードなどは協会公式サイトにて提供されている。業務の実務適用を目指す技術者や、教育機関、企業の人材育成担当者にとっては、貴重なスキル評価の機会となるだろう。
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