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Protolabs社がAxtra3D社の「Lumia X1」を採用し、AM生産を強化

はAxtra3D社のプレスリリース。

2024年9月9日、シャーロット、ノースカロライナ州のAxtra3D社は、デジタル製造の世界的企業であるProtolabs社が、AM生産ワークフローを強化するために「Lumia X1」を採用したと発表した。「Lumia X1」は、Protolabs社の広範なSLA印刷サービスにおいて重要な新しい設備となる見込みである。(上部画像はAxtra3D社のプレスリリース。出典:Axtra3D社)

「Lumia X1」導入で製品開発をさらに加速

Protolabs社は、迅速かつ包括的なデジタル製造サービスを提供する企業として知られており、3Dプリンティングサービスは10年以上前に開始。現在、同社のノースカロライナ州のRaleighにある製造施設に「Lumia X1」が導入され、プロトタイプから製造までの製品開発を加速するという同社の取り組みをさらに強化することが期待されている。

Axtra3D社の「Lumia X1」
Axtra3D社の「Lumia X1」(出典:Axtra3D社)

高品質とスピードを両立するSLA技術

Protolabs社が「Lumia X1」を選んだ理由の一つは、そのスループット、精度、解像度、表面仕上げの優れた組み合わせにある。高速SLA機能は、迅速なターンアラウンドタイムで高品質な製品を提供するというProtolabs社の目標に合致している。

同社の3Dプリンティング製造オペレーションディレクターであるKenny Capps 氏は、次のようにコメントしている。

「私たちは常に、製品開発プロセスのあらゆる段階で顧客のニーズを満たすためにサービスを評価している」
「Lumia X1の導入により、SLA技術のスピードを向上させるだけでなく、より多機能な材料へのアクセスも提供し、顧客が期待する部品品質を維持することが可能になる」

高性能材料と精度向上で、「Lumia X1」がサービス最適化に貢献

Protolabs社は、「Lumia X1」でBASFのUltracur® 3D RG 3280材料を使用し、サービスの最適化を図る予定である。この材料は、優れた機械的特性と耐久性で知られており、顧客の厳しい要求に応える高性能な部品やインジェクションモールド用のインサートの製造に適している。さらに、「Lumia X1」は電気コネクタの製造においても、比類のない部品精度と忠実度を実現する。さまざまな産業分野でのエンドユース部品の大量生産を迅速に行い、品質の高い信頼性のあるコンポーネントの需要増に対応できるようになるとみられている。

Axtra3D社について

Axtra3D社は、米国とイタリアを拠点に活動するグローバル企業である。従来のSLAやDLPシステムに見られる印刷スループット、精度、機能解像度、表面仕上げのトレードオフを排除する高速SLAシステムの開発を専門としている。

主力製品である「Lumia X1 Hi-Speed SLAシステム」は、ハイブリッド光合成樹脂重合プロセスとTruLayerと呼ばれる層分離技術を組み合わせた先進的な製品である。HPS技術により、レーザーとDLPを同時に用いて画像化を行い、TruLayer技術でアクティブな印刷層を迅速に分離することが可能となるため、SLA部品の精度と忠実度を維持しつつ、スループットが従来の20倍に向上する。

Axtra3D社は厳選された材料ポートフォリオを有し、工業、医療、歯科など多岐にわたる業界向けに15以上の認定ソリューションを開発している。これらのソリューションには、直接使用可能なセラミックモールドや最終用途の電気コネクタ、工業用部品、歯科補綴物、医療機器、ジュエリーパターンなどが含まれる。Axtra3D社のシステムは北米、EU、日本で提供されており、多様な用途に対応することで、既に多くの顧客がその利便性と効果を実感している。

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