Formlabs、自社3Dプリンター向けの軟質素材「TPU 90Aパウダー」の販売を開始
アメリカの3DプリンターメーカーFormlabs社の日本法人が、2023年3月17日に、自社製SLS方式3Dプリンター「Fuseシリーズ」用の造形素材「TPU 90Aパウダー」の販売を開始した。同シリーズの造形素材としては初となる軟質素材だ。価格は6kg で108,000円（税別）。ウェアラブル製品やグリップ部品、緩衝部品、医療器具などへの活用を見込んでいる（画像はTPU-90Aパウダーで造形したモデル／出典：Formlabs社）。
「TPU 90Aパウダー」でデザインの自由度と耐久性を実現する
TPUとは熱可塑性ポリウレタンのことで、軽くて柔らかい素材でありながら耐久性が高くニオイもない素材だ。今回発売されたTPU 90Aパウダーも、皮膚に触れても問題のない生体適合性材料となっている。
TPU 90Aパウダーは、Formlabs社のSLS方式3Dプリンター「Fuse 1+ 30W」での使用が想定されている。SLS方式では、射出したものを高温の赤外線レーザーで焼き固めて造形していく。金型やサポート材を必要しないため、コスト効率化に適している。柔らかく、耐久性が高いTPU 90Aパウダーを用いれば、これまで以上のデザインの自由さが実現できるだろう。
Fuse 1+ 30Wの性能については、過去の記事で詳細を取り上げているのであわせてご確認いただきたい。
TPUの活用事例として過去にShareLab NEWSが取り上げたカーアクセサリーと犬用シューズの記事を紹介する。TPUの特徴がより把握できるだろう。
Formlabs社の関連記事
今回のニュースと関連性があるものとして、ShareLab NEWS内のFormlabs社の記事を2つ紹介する。3Dプリンターや造形素材だけでなく、業界を活発化するためのFormlabs社の盛んな動きがわかるはずだ。
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